堀 啓造@香川大学経済学部です。 (Tatsuya Sato) さんは書きました:[fpr 276] >[fpr 243] 精神年齢という考え方はgそのものですね。これは誰が考えたの ですか。 > >精神年齢という考え方がgそのものかは分かりませんが(IQという発想がg という発 >想とリンクしたために、ビネの意図から離れていったのではないかと思って ます)こ >れを提唱したのはドイツのシュテルンです。 精神年齢の考えはビネです。IQはもちろんシュテルンですが。ブリタニカ百 科事典公認になっています。シュテルンも「知能年齢」というのだったのか。 平凡社大百科事典によると。 >ビネが意図したのは、あくまで子どもの >知能尺度にすぎません。その尺度の指標に年齢を用いたわけです。うまく言 えません >が、このへんのことは福島大学の「生涯学習教育研究センター」の紀要に書 きました >のでできあがったら堀さんにご批評をいただきたいと思います。 批評はどうかわかりませんが、送ってください。よろしく。 いいわけが多いので >すが、簡単な年表をつけておきます。 > >1890 キャテル(米)によるメンタルテストの提唱 > キャテルはヴント(独)とゴルトン(英)の指導をうけた。 >1904 スピアマン(英)によるgの提唱 >1905 ビネとシモン(仏)による知能測定尺度の提唱 >1908 同上改訂版(年齢ごとの基準を明示) 訳本からすると、年齢の計算の仕方も示している。これはあきらかに精神年齢 の考え方です。 >1911 ビネ死去(ゴルトンも同年死去) >1912 シュテルン(独)による精神年齢の提唱。さらにIQの提唱 >1916 ターマンによるIQの実用化 > >[fpr 242]ビネーは学校にいかせな い母親を説得する材料として知能テスト をつくら >されたという話をよんだことがあ りますが、今は知能指数90以下だと半自 動的に >特殊学級(?)に入れさせるとい 使い方をしている小学校もあると聞きまし た。 > >ありえる話ですが(少子化の影響で、特殊学級の人員を維持するために基準 が甘くな >ることは、という意味です)、さすがに90ということはないのではないでし ょうか。 わたしも90というのに驚いたのでした。それでそこは覚えているのです。中 学のころ、灘高に合格できる程度の順位にいるのが、知能指数90だどうだこ うだと騒いでいたので印象に残る数字なのです。 >それに、障害者との共生という考え方に影響をうけた特殊学級廃止論みたい なものも >ありますし。 これは方向としていいと思います。しかし、複数担任制にしないと難しいでし ょうね。教員養成系としては、学級の少人数化とともに、複数担任制の可能性 もさぐるほうがいいのでは。どこでも教員養成系の学部は大変でしょうね。四 国なんかは鳴門教育大学だけで、教員の数がたりるといいますから。 香川大学経済学部 堀 啓造 hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
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