[fpr 328] PCA of HALBAU

堀啓造

堀 啓造@香川大学経済学部です。

"T.Suzuki" <KGH00763 (at) niftyserve.or.jp> さんは書きました:[fpr 324]
 
>#主成分分析も重回帰分析も正準相関分析も判別分析も、つまり多変量解析
>#の基本的な手法を、構造ベクトルと重みベクトルを使いながら、合成変量
>#と相関最大化という基準で、終始一貫して説明した芝「相関分析法」(東
>#大出版)は、古いけどユニークで分かりやすい入門書だと思います。

今となっては無用の混乱にならないでしょうか。昔買っていたのですが、『因子分析法
』を読んでいたので、ほとんど読まずにほっておきました。先日、某氏の本の内容に疑問
をもち、p188〜p191だけ(重相関法(1))を見直しました。この部分初版1刷と私のも
っている初版4刷(1971)で内容が変わっていました。

データは同じリクルートのものです。初版1刷は17変数を従属変数にし、4刷は10変
数を従属変数にしています。相関行列から、求めてみますと、標準重みベクトルが再現さ
れない。う〜ん。どういうものなんだろう。しかも変数は統計指標をつかた減少法ではな
いですね。なんなんだろうと思ったが、追求するのはやめました。今となっては、昔の本
なのだから。でもいい機会なのでお聞きします、標準重みベクトルは標準偏回帰係数とは
違うモノなんですか。それを使う意味はなんなんでしょうか。

spssプログラムを下にだしておきます。baseでできますから、鈴木さんの環境でもOKで
す。

これを実行すると、17変数のときは、重相関係数も再現しません。ただし、3変数、4
変数投入時は再現します。4刷のほうの重相関係数は完全に再現します。

*------------------------------------------------.
title 自動車セールスマン(リクルート).
matrix data  /format=free /  variables=t1 to t18  /contents=corr/n=104.
begin data.
1.000
-.215 1.000
-.016  .374 1.000
-.074  .124  .116 1.000
-.285  .871  .252  .081 1.000
-.199  .789  .123 -.041  .799 1.000
-.241  .595  .322 -.025  .690  .554 1.000
 .195  .173 -.062 -.034  .018  .060  .064 1.000
 .297 -.621 -.375 -.146 -.607 -.553 -.665  .131 1.000
-.204 -.051  .558 -.122 -.102 -.171  .053 -.309 -.168 1.000
-.215  .646 -.032 -.089  .679  .699  .440  .166 -.427 -.343 1.000
-.260  .421 -.062 -.078  .460  .492  .196 -.143 -.022 -.311  .567 1.000
 .274 -.478  .132 -.175 -.498 -.516 -.185  .045  .135  .408 -.616 -.541 1.000
 .267 -.569  .145 -.095 -.660 -.604 -.355 -.177  .322  .419 -.838 -.523  .680
 1.000
 .295 -.186 -.060 -.177 -.265 -.132  .025  .128 -.077 -.066 -.194 -.414  .359 
 .275 1.000
-.122 -.150 -.301 -.024 -.153  .028 -.330 -.009  .398 -.291  .046  .490 -.133
 -.124 -.190 1.000
 .092  .088 -.230 -.231  .077  .226 -.004 -.033  .106 -.425  .342  .652 -.243
 -.252 -.039  .458 1.000
 .472 -.238 -.125 -.100 -.332 -.202 -.288 -.170 -.018 -.039 -.246 -.277  .279 
 .289  .290 -.233  .031 1.000
end data.

var labels
t1 "防衛+"
t2 "防衛−"
t3 "信憑性"
t4 "無答数"
t5 "神経症"
t6 "鬱病"
t7 "自我の弱さ"
t8 "自閉傾向"
t9 "統制過剰"
t10 "発揚傾向"
t11 "内向性"
t12 "内省性"
t13 "活動性"
t14 "外向・内向"          
t15 "感覚・直感"
t16 "思考・感情"
t17 "判断・知覚"
t18 "販売成績"

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