kamiseki (at) wellmet.or.jp (KAMISEKI Sayaka) さんは書きました:[fpr 344] >私は実験心理学を専攻しており、卒論では顔の認知を取り上げています。 >その予備実験の一つとして、一対比較による、類似性判断実験を行ないます。 >つまり、2つの顔写真を提示し、それが「似ているか」「似ていないか」を >被験者に判断してもらうわけです。 > >ここで、データの処理として、MDS(多次元尺度法)を使いたいと思うのですが、 >手元にある心理学用の統計学の本を見たところ、 >MDSにもいろいろ種類があるようで、どれを使用するのが正しいのか、 >よくわかりません。 >また、MDSができる統計ソフトを探しています。 > >というわけで、以下の2点についてどなたかお教え願えませんでしょうか。 >1 MDSについてくわしく書かれている書籍 >2 MDSができる統計ソフト > >統計学に関してはまったくのしろうとですので、 >できれば、初心者向けのものを教えてください。 素人むけでくわしい特定分野の解説というのは日本ではなかなかないように思う。素人に 特定分野をくわしく必要ないもの。 ソフトに関しては、SPSSやSASのように汎用パッケージでもいい。 とりあえず読むのは、 (1)クラスカル・ウィッシュ『多次元尺度法』朝倉書店 1980 100ページちょっとだからすぐ読み切ることができる。 (2)林知己夫・飽戸弘編『多次元尺度解析法』サイエンス社 1976 一対比較法の項もある。 難しいけど全体像をつかむには (3)高根芳雄『多次元尺度法』東京大学出版会 1980 古い文献ばかりだ。 クラスカルの方法については 岡太(木に杉)訓(あきのり)『統計処理アドバンスドI』丸善 なども詳しい。 同氏+今泉忠『パソコン多次元尺度構成法』共立出版 1994 なんてものもあるけど類似度の分析としていいとも思えない。クラスカルはあります。 Green,P.E.,Carmone,F.J.Jr. and Smith,S.M. Multidimensional scaling. Allyn and Bacon. 1989 なんかは変数数は限定されているがプログラムつきで、説明も簡単です。 そのほかのプログラムはインターネットで取得できるものもあります。 香川大学経済学部 堀 啓造 hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
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