[fpr 351] 共分散構造モデルの検出力

堀啓造

堀 啓造@香川大学経済学部です。
Yutaka KANO (Tsukuba University) <kano (at) math.tsukuba.ac.jp> さんは書きました:
[fpr 350]
どうも丁寧なお答えありがとうございます。

>現在、この論文が手元にないので何とも言えません。

Psychological Methods はPsychological Bulletin の付録(^^;として創刊されています
。来年からはきっと独立するでしょうね。ですから、筑波大学なら心理学系にあるでしょ
う。もう図書館に戻ってるかな。

検出力の検討は、power 
>analysis といわれ、共分散構造分析では、1980 年代半ばから、Saris(オラン
>ダ)とSattora(スペイン)などによって研究されてきました。基本的な考え方は、
>検定統計量が、(帰無仮説に非常に近い)対立仮説のもとで、非心カイ2乗分布
>で近似できることを利用して検出力を計算します。ただ、適切な対立仮説の取
>り方が難しいこともあり、実用化されていません。私自身も不勉強ですので、

対立仮説問題をクリアし、それを実用化したのがこの論文ということになります。SAS
プログラムつきです。ソフトのEQSはrmsea を出力しないようです(?)が、これを使
います。rmsea を規準にしないところでこれを使うのは反則かもしれない。

SPSSは逆非心カイ2乗分布関数がないので、非心カイ2乗分布関数から求めてます。
しかし、for ループで4000回ほど回っても速く解は求まっている。もっとも同論文につい
ている表でだいたいのところは足りています。


>今夏、Browne,M.W. を筑波大学に招聘します。行動計量学会(千葉・幕張 
>9/7(土)〜9/9(月))でも one-hour talk をすることになっていますので、
>興味がおありの方は是非ともご参加下さい。

日本心理学会大会の前ですね。正確にはいつになるのでしょう。9日ならいけるかもしれ
ない。

香川大学経済学部
        堀 啓造
hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp

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