堀 啓造@香川大学経済学部です。 統計のWWWで統計を学習するということで、リンク集をつくりました。 前にちょっと書いたように、ほぼつくり終えたと思ったところで重要なリンク集がみつか ったのでもう放棄しようとしたのですが、せっかくためたのでいくつか追加して、一応完 了させました。 リンク集ではちゃんとタイプわけしていないのですが、思いつき分類をしてみます。 (1)まるごと本をワープロまたはポストスクリプトで載せてしまう。 このタイプは2冊ありました。1冊はダウンロードして半分ほど印刷して斜め読みしてみ ました。かなり工夫したいいテキストです。実験計画法に関するものです。もう一つのほ うはコメントが別のところにあり、いい本だということです。WWWはコピー機か? いずれも大部なので、印刷は大変です。 (2)別にテキストがあるが、WWWでもとりあえず勉強できるようにしている。章の終わりに は問題もついている。解説をかなりしているものがこのタイプです。だいたいは、htmlを なんらかの形で使いこなしています。しかし、基本的には直線型授業です。 統計の実習がつく場合があります。 このタイプの一つに遠隔授業というのがありました。インターネットのリンクも張り巡ら しなかなかいいレベルまでいっていました。 なかにはテキストを想定していないモノもあります。(視覚化の2つ) (3)ある程度限定された範囲についてhtmlを使ってハイパーテキストにしている。 (4)ほぼ授業でいう内容と実習。WWWだけでは学習できませんが、授業の雰囲気をつかむこ とができます。テキストがある場合は、学習を薦めることができます。 リンクははらなかったですが、(板書代わりの)手書きのOHPがポストスクリプトで入っ ているのもありました。 ある程度統計に馴染んでいる場合、このタイプのほうが学習を進めやすいこともありそう です。(2)と区別しにくいレベルのものもあります。 (5)授業のときの用語集。簡潔なまとめがしてある。または、リファレンスカードのよう なもの。 (6)テキストの補講 Howell のものですが、なかなかいいですね。 (7)事例集。これは教える方にも、学ぶ方にも役立つでしょう。 (8)クイズ形式。Washinton 大学のですが、インターラクションがあったのはこれだけで しょう。 (9)ソフトとの連携型。これもいくつかあったのですが、肝心のソフトのほうをきちんと おさえていません。 (10)講義のシラバス。これはいろんなレベルで記載があります。 より高級なレベルのもの。 multi level などは、かなりレベルの高い案内をしています。 SEMnetなども、わかりやすい解説をしてますが、未完です。 resampling もきっちりとテキストとプログラムを提供しています。 文献リストをしっかりあげているのがあって役に立ちそうです。 初心者用学習ではオーストラリアが熱心ですね。こういうのをつくったあとどういう展開 をするのかというのにも興味があります。 リンク集 (1)テキサス大学のWorld Lecture Hall;Statisticsというのがあって講義とのリンク集に なっています。 (2)フィンランドのLinks related to Statistics Education がなかなか細かく教育関係 にりんくしています。 (3)York大学のStatistics and Statistical Graphics Resources は自らも熱心ですが、 リンクもほかでは結んでいないところを結んでいておもしろい。 日本の統計関係は貧弱なようですね。 多摩大学統計サーバ(http://stat.timis.ac.jp/)が学会関係の情報を含みがんばってい るようです。行動計量学会の情報もはいっています。 しらないだけという可能性もたかいが。 統計数理研究所ももっと統計プログラムをWWWで解放すればいいのだが、1つだけとは寂 しい。 とまったくの雑文になってしまいました。実際のアドレスは http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ で見つけてください。 香川大学経済学部 堀 啓造 e-mail hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。