[fpr 379] AIC of CSA

堀啓造

堀@香川大学経済学部です。

狩野さん[fpr 374]、服部さん[fpr 375]コメントありがとうございます。
本格的な理解までまだちょっと時間がかかりそうです。とりあえずお礼を申し上げます。

服部 環" <GAC01056 (at) niftyserve.or.jp> さんは書きました:


> 情報量基準だけでモデルを評価しますと,自分の考えたモデルが本当はどれも不適
>切なとき,結果的におなしなモデルを採択してしまうことになります.そこで,それ
>を避けるためには,絶対評価が可能な指標を用いて採択可能な範囲に入るモデルをい
>くつか残し,その上で,モデルに順番をつけるのがよいだろうと,豊田さんの本を読
>んで思ったわけです.

複数の指標が不可欠らしいというところまでは納得しました。

> 改めて数値を見ますと,RMSEAの点推定値が0.05よりも小さい(このデータは0.02
>7)ですし(この判断も経験的ですが,結構,納得できる結果が多いです),信頼区
>間の下限が0.000になっていますので,採択しても良いと判断します.ただし,RM
>SEAも標本の大きさの影響を受けます.
> こんなに検定力が小さいのですか.モデルの自由度が小さいのが原因ですか.

そうですね、自由度の影響が大ですね。自由度4だと1800以上サンプルが必要になり
ます。これラフな言い方ですから、もとの論文の表をみてください。


> 1つのモデルだけが登場して,適合度指標として図中にAICを書き込んであった論
>文を見た記憶があります.そのときは,AICは相対評価に使うのだから,1つのモデ
>ルの評価には不要な,まったく無意味なことをしていると思いました(今も,まだ,
>そう思っています).それとも,意味があったのかな.

Bollen and Long(eds.)1993 のRaftery の論文ではBIC はSatuatede model との比較がま
ず計算されますから、これはまず少なくともマイナスにならないといけないでしょうね。
この飽和モデルというのは、共分散行列だけのモデルということでいいのでしょうか。

クロス表分析のCATDAP も連関なしモデルとの比較ですから、マイナスでないと採択する
意味はありません。

このあたりにこだわっているのですが、まだよくわかっていません。

香川大学経済学部
        堀 啓造
e-mail    hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp
home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/

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