堀@香川大学経済学部です。 日心60回大会ワークショップでの服部さんの話の中にちょっと誤解するような発言があ ったので、フォローします。 最小2乗法で共通性が1を超える場合、SPSSでの処理がそれで終了するかの発言があ りました。これは必ずしもそういえないようです。 またまた知能の例です。田中ビネーの古い本からだします。サンプル数は100にしてま すが、じつはもっと多い。ここでは影響しませんね? この例では収束がはやい。SPSSの既定値は回転25回なので、これは100回位にはし ておく必要がある。SPSSの誤用の一つに繰り返しの回数を設定しないで収束する前の 値を使っているという場合もあるでしょう。 ---------------------------------------------------------- title 田中ビネー式知能検査9歳級 1953. matrix data /format=free/variables=t1 to t10 contents=corr mean sd /n=100. begin data. 1.00 .173 1.00 .478 .337 1.00 .338 .175 .271 1.00 .232 .098 .411 .289 1.00 .230 .081 .139 .494 .406 1.00 .173 .076 .206 .449 .234 .447 1.00 .321 .171 .549 .368 .348 .254 .422 1.00 .220 .177 .178 .430 .292 .380 .417 .331 1.00 .388 .220 .603 .427 .408 .135 .342 .408 .292 1.00 7.96 5.33 7.12 4.85 6.71 6.63 1.18 3.00 3.47 5.59 2.06 2.11 2.50 1.57 2.15 2.01 1.22 1.98 1.54 1.89 end data. var labels t1 "迷路:全体を見通す力" t2 "立方体の分析:与えられた材料を組み立て、完成した体制を抗せする能力" t3 "幾何学的図形構成:問題解決の手段の選択工夫の能力" t4 "置換:選択反応能力" t5 "図形系列完成:関係の認識,法則の発見などの推理力" t6 "異同弁別:視覚体制の確率。記憶、注意力" t7 "制約連合,加算作業による制約連合の正確さ,速さ" t8 "数系列の完成:関係の認識、法則の発見などの推理力" t9 "図形抹消:弁別力、反応の速さ" t10 "図形完成:全体の認識結合力"
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