[fpr 403] 個体差

谷口高士

谷口@大院大です。

"[fpr 402] Re: 個体差" で
 Keizo Hori <hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp> さん [1996/09/20 00:57:44]:

>要するに相関研究にしかならないということですね。関連性はいえても、因果
>的モデルにはならない。心理学の本来(?)の志向として、学習実験や実験条
>件コントロール型(たとえば実験社会心理学)の研究があるのだけど、そうい
>うところにはどうも行き着かない。さらに心理学科にいるのにそういう思考法
>もあるのだとは思いもつかない。この問題は臨床が心理学の中心という世間の
>認知以上に深刻なダメージかもしれません。

「相関研究」になっていればまだましだと思います。
相関の誤用、誤解と、ひどいのになると、単なる集計値による分類しか
行っていないのに、因果関係の結論を出している場合です。
 #卒論とか、マスコミの調査なんか、特にこの傾向が強いと思います。

>「因果」にこだわるのは西洋の「近代」のパラダイムであります。東洋の「気
>」の立場からすれば「相関」こそが重要です。このあたりの対立として考えて
>もおもしろいかもしれません。

知らず知らずに、そうゆうパラダイムに飲み込まれているんでしょうかね?

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