南風原@東大教育心理です。 長谷川さん@岡山大学文学部は以下のように書いています [fpr 413]。 >> 連続変数の例として[fpr411]では年齢をあげましたけれど、 >> 心理学で年齢を扱うのであれば順序尺度的に扱うべきではな >> いでしょうか。となると、ピアソンの相関ではなく順位相関 >> を使ったほうがよさそうな...。 岡本さん@金沢大学文学部は以下のように書いています [fpr 414]。 >> 理屈からいえば順位相関ということになると思います。散布 >> 図に描かれた回帰直線、誤差のグラフ、ピアソンの相関係数、 >> および順位相関係数の比較検討など多面的分析が必要という >> ことでしょう。 順序情報しかもたず,そのため任意の単調変換を許容するのが順 序尺度ですから,明確な原点と単位をもつ年齢は(研究領域に関 係なく)比尺度でしょう。 順位相関は,変数の単調変換によって変化しない指標ですから, 順序尺度であれば,これが適切な指標となります。一方,年齢の ように間隔尺度以上の変数の間に曲線的な単調関係があるとき, これを用いるべきかどうかは,順序間の関係の強さを知りたいの か,それとも直線的な関係の強さを評価したいのかによって,つ まり,分析の目的によって変わってくると思います。
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