長谷川@岡山大学文学部心理学教室です。 <199609220357.MAA29900 (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp> の、 "[fpr 416] Re: 線形" において、 "Tomokazu HAEBARA <haebara (at) p.u-tokyo.ac.jp>"さんは書きました: > 南風原@東大教育心理です。 > 順序情報しかもたず,そのため任意の単調変換を許容するのが順 > 序尺度ですから,明確な原点と単位をもつ年齢は(研究領域に関 > 係なく)比尺度でしょう。 ふむふむ、5歳の子供が10歳になるのと、50歳の大人が100歳になるのが同じ意味を持つ とは考えにくいけれど、研究の出発点としては比率尺度として扱っておいて、結果を見てから次 の分析方法を考えるというわけですね。 ついでに初歩的なことで教えていただきたいのですが、群間比較で、個体内の変動比率の平均を 比較してよいかどうかはどうやって判断するのでしょうか? 個体内の測定値が比率尺度だからといって、算出された個々の比率を平均してよいということに はならないはずですよね。 例えば、血圧を下げる薬がA、B2種類あって、高血圧の人20人を2群に分けて効き目を検討 したとします。この時、薬Aは平均5%、薬Bは平均10%血圧を下げる効果があるというよう なことを言ってよいのでしょうか。 あるいは筋電図の電位の変化のように、電極の位置によっても電位の絶対値が変わるような測定 値の場合はどうでしょうか。 ===========================署名簡易版========================== 長谷川芳典 http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html ==============================================================
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