[fpr 482] 統計的方法DOs and DONTs(3)

豊田秀樹

豊田@立教社会です

Tomokazu Haebara <haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp> さんは書きました:
>南風原@東大教育心理です。
>たとえば,1要因の効果の分析ですと,
>  y=μ+αj+εij
>というモデルになりますが,ここで条件と被験者との交互作用があると考
>えるならば,αjは被験者母集団における平均的な効果の大きさとなり,で
>は「母集団」は何なのか,どんな集団における平均的効果なのか,という
>問題が出てきます。
>
>これに対し,条件jの効果が,どの被験者においてもαjだけあると考える
>と,この問題は回避されます。μという母集団平均を表す項はありますが,
>そのμからの被験者iの(全条件を平均した)偏差をβiとし,εijを
>βi+γijのように分解すれば,
>  y=μ+αj+εij
>   =μ+αj+βi+γij
>となり,μ+βiが被験者iの全条件にわたる期待値となります。これを
>μiとしてモデルを整理すれば
>  y=μi+αj+γij
>となって,被験者母集団における平均というもの,そして母集団なる集団
>を考えることなくモデルの各項を解釈・説明することができます。(だか
>ら効果は一定と考えましょう,ということではありません。念のため。)

これは「単純無作為実験」と「ブロック実験」の相違を解説していると
解釈して良いのでしょうか?

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Hideki TOYODA Ph.D., Associate Professor,      Department of Sociology
TEL +81-3-3985-2321 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo (St.Paul's) University
toyoda (at) rikkyo.ac.jp  3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan                                  
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