気まぐれでメールを送りたくなったマーケティング・リサーチャーの朝野で ございます。このところの鈴木さんの選挙予測における母集団推定をめぐるやり とりを傍目で読んでいると、現実的な問題に対峙したときのアカデミズムの無力 さを感じます。社会科学とか統計学とか、名前だけは実社会の問題解決に寄与し そうな学科がありますが、応用性と実効性は軽んじられていませんか。 産業界の現場から見て隔靴掻痒な問題ばかり学者が議論していませんか?斜交 解の寄与率が、学問的に重大問題であるというのは勝手ですが、それによって企 業のマーケティング・デシジョンがこのように変わって企業が経営を誤ったのだ 、という具体的な事実があったのでしょうか?少なくとも社会科学である以上、 応用から目をそらした研究など意味がない、と一実務家として感じています。産 業界からの積極的なインプリケーションの指摘と問題提起を期待しています。 ------------------------------------- Name: Hirohiko Asano E-mail: asano_h (at) mail.kt.rim.or.jp 専修大学 朝野煕彦 -------------------------------------
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