長谷川@岡山大学文学部心理学教室です。 このところ、授業と締切に追われてすっかりご無沙汰失礼いたしており ます。 さて、早くも来年度の日本心理学会61回大会の案内が来ました。 次回は、ワークショップの代わりに“ラウンドテーブルディスカッショ ン(いちおう従来どおり“ws”と省略しておきます)”と呼ばれるそ うです。時間が2時間に伸びたのでちょっと楽になりましたね。 心理学会会員の方は、ぜひこのwsで取り上げるテーマについて御提案 いただきたいと存じます。もちろん、従来の“心理学研究の自己点検” というタイトルの継承にはこだわっておりませんし、同時に2テーマ以 上の企画があってもよいのではないかと思います。 (いちおう、前3回の企画に関わった者として提案させていただきます が、“長谷川は役に立たないので引退しろ”という御提案があればそれ でも結構です)。 私のほうで、思いついたテーマとしては、 (1)パス解析(共分散構造分析)について (2)質的データ解析について (3)実験研究によって何がわかるのか (4)質問紙調査によって何がわかるのか (5)個体差の分析によって何がわかるのか といったところです。 (1)については、教心研レビューで有名な守さんが 最新のレビュー http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/kr/kr0204.html の中で、 quote============== “今年レビューした『教心研』掲載論文を通して、KRが見出した教育心 理学におけ る最近のホットな話題は、 「パス解析(共分散構造分析)」「行動遺伝学」「検定力 分析」でし た。「パス解析」は多くの論文で使われるようになりました。” ============unquote と指摘しておられることもあり、1度は取り上げなければならない話題 ではないかと思っております。それと、このfprの参加者の中に第一 人者がおられるようですので、取り上げやすい話題ですね。もっとも、 長谷川自身は全くの素人ですので、前回同様、レジュメのホッチギス綴 じぐらいしかお手伝いできません。 (2)は、重要な解析法でありながら、心理学関係者のあいだでは相対 的に軽視されてきた方法ではなかったかとの印象を持っています。これ についても、まだ御本人には相談していませんが、適役の方はおられる と思います。 (3)〜(5)は、いちど統計解析の難しい話題から離れて、研究法の 基礎的な問題を考えたらどうかというような趣旨です。長くなりますの で、今回は省略しますが、もしリクエストが多ければ、もう少し具体的 な問題提起をさせていただきたいと思います。 以上、よろしく御検討をお願いします。 長谷川芳典(岡山大学文学部心理学教室) 署名簡易版 http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html
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