南風原さんの次の御教示の通りですが、
>変数の共通性は,その変数と共通因子空間との関係で決まるもので,
>共通因子空間にどのような座標軸を設定するか(因子をどのように
>回転するか,直交か斜交か)によって変化するものではありません。
>ですから,初期解で推定された共通性は,斜交回転後も同じです。
斜交解で確認するときは以下のようにしてできます。
因子分析のモデルを
z = Pf + e
とおきます。
ただし、
P:パターン行列
f:因子ベクトル
e:エラーベクトル
です。
このとき、共通性は
E((Pf)(Pf)')
の対角成分で与えられます。ただし、
E(X)
は確率行列Xの期待値です。
(Pf)(Pf)'=Pff'P'
ですから、共通性は
PGP' ただし、G=E(ff')=因子相関行列
の対角成分となります。
岡本安晴@金沢大学文学部
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