鈴木@日経リサーチです 長谷川さん@岡山大学文学部心理学教室: >しかし、それにしても、当落予想は候補者にとっては重大な情報ですが、有 >権者にとってはどれほど意義があるんでしょうねえ。 なぜ選挙予測をするか,への回答を聞いたことがあるのは2回ほどです.林 知己夫氏の書いたものと,東京女子大で行動計量学会があった時に朝日新聞の 今井氏が話したのを聞いたことがあります. 私は当時まだ現役の政治記者でしたが,すこし違う考えを持っていました. 個人的な考えで,社は別の判断をしているかも知れませんが,fprに投稿した てまえ表明したいと思います. 選挙予測に限ったことではないのですが,権力の取材をしていて思うことは, 基本的には権力が隠そうとするものを,絶えず白日の下にさらそうという意志 です.総選挙は参院選と違って,地方組織もフル回転して動きます.最近のよ うに有権者の半分が棄権すると,むかし伊丹十三が「スーパー民主主義」とか らかったような運動も選挙結果を左右しそうです.権力は情報も豊富ですから, 選挙予測が全然されなければ有権者の判断材料も減ります.権力がこっそり有 利な選挙をできる環境はよくない.さらに予測するなら科学的に達成できる最 高の精度で報道したいと考えます. そのためには統計学の成果も必要なので,統計の勉強を始めました.学問的 には選挙予測手法のレベルは幼稚なものでしょうが,まあ大体まにあいます. fprで学問と現実との関係が出ていましたが,これは相補的なものでしょうか ら学者先生方には行ける果てまで常に世界水準の学問的知見の追加を期待して います.私たちは応用するさいに大いに理論的成果を利用できるように後から 勉強してついていきます.そして権力が最早まぶしさで目を開けていることが できない程の明晰さで報道したい. それにしても最近の政治家にはうんざりですが. ============================================================= 鈴木 督久 ( Tokuhisa SUZUKI ) 日経リサーチ 集計解析室 〒101 千代田区神田司町2−2−7 パークサイド1ビル Phone:03-5296-5101(DI) FAX:03-5296-5100(DI) Home:03-5261-7077 stok (at) nkrstat.dp.u-netsurf.or.jp | KGH00763 (at) niftyserve.or.jp =============================================================
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