長谷川@岡山大です。 だいぶ話が固まってきたようで嬉しく思います。 (以下、改行位置を変更しています) <9701151914.AA00178 (at) c0028.ec.kagawa-u.ac.jp> の、 "[fpr 536] Re: JPAworkshop" において、 "Keizo Hori <hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp>"さんは書きました: >どちらかというと、シンポジウムか大講演むきのお題のようにも思います。 >ワークショップでは主催者は残念がるでしょうね。という以上の異議はござ >いません。 確かに、シンポとして企画しても不足のない話題ですね。 ただ、いちどシンポに昇格させてしまうと、翌年以降の継続がやりにくくなる ような気がします。 >>>企画: 長谷川芳典氏・堀 啓造氏 >>堀さんには、司会か指定討論もお願いできるといいのですが。 > >これは、最多発言回数だからなにかやれということですね。では、企画に絞 >らせていただきます。 ありがとうございました。企画者には、南風原さんと、このfprの管理人の 松井さんにもぜひ加わっていただきたいのですが、いかがなものでしょうか。 あるいは司会者として...。 指定討論者としては、いまのところ、繁桝さんと守一雄さんが候補にあがって います。私は、この話題になるなら、もうおひとり、久保田新さんにもお願い したいと思っていますが、いかがなものでしょうか>>久保田さん。 >長谷川さんの補助として、コピー等します。長谷川さんはおそらく、スキナ >リアンとしてのコメントがあるでしょうから当日も忙しいでしょう。 この点について話を始めると長くなりますが、私は基本的には次のように考え ています。 (1)行動をめぐる因果関係というのは、生活体が環境との関わりのなかで織り なす二重らせん構造のようなものである。つまり、行動の結果として環境が変 化し、その環境変化がまた行動を変えるというものです。 (2)それゆえ、ある現象の中の一断片だけをとらえて、何が原因で何が結果か というような議論をしてもあまり生産的ではない。また、宗教家が言うような 第一原因などというのも意味がない。 (3)スキナーはしばしばfunctional analysisという言葉を使っています。これ は、私が原書を読んだ限りでは“機能分析”ではなく“関数分析”と訳したほ うがよい。但し、本当に明らかにされるべき“関数”というのは一次関数のよ うなものではなくて、中田さんが532で紹介されておられたdynamic models analysisに近いようなものになるのではないかと考えています(数学 的知識がないので、考えているというよりそういう印象をもっているという意 味です)。 (4)以上を考慮するならば、何が原因かにこだわるよりも、自己や社会の変革 に役立つような、操作可能な変数は何かということに視点をおいた分析のほう がよろしいのでは、というのが現在の私の考えです。 長谷川芳典(岡山大学文学部心理学教室) 署名簡易版 http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。