>基本的には,大丈夫なようですね。 上の表現、誤解を招くところがあるのではと思いますので、 蛇足を加えさせて頂きます。 長谷川さんは次のように注意されています。 >岡田さん御自身もご指摘のように、A,B,Cは独立ではありませんから、 >“A、B、Cいずれについても2条件間で有意な差があった”というような結 >論を出すのはちょっと問題でしょうね。 A+B+C=100% という制約がありますから、例えば、Aには有意差があるが、BおよびCでは 差は有意でなかったということにでもなれば矛盾してきます。 有意水準も、実験全体でのものを考えて調整が行われることになります。 t検定は、統計量tがt分布するということに基づいて行われるものですが、 t分布に従うことを示すときにデータ値の独立性と正規分布が仮定されています。 独立性はデータ収集の手続きによって保証されるものですが、正規分布については 比率データの場合どうなのでしょうか。 繁桝先生の年末のfprメールに、データに合わせた統計的モデルの構成、という ような御教示があったと思います。 今回の行和一定の比率データの場合も、t検定(あるいは、標準的な分散分析)の モデル設定からはずれていますので、「基本的には」、この比率データ用のモデルを 設定して検定が行われるべきものなのでしょう。 あるいは、既存の統計的モデルに合わせたデータの収集が計画されるべきであった ということでしょうか。 岡本安晴 C00279 (at) sinet.ad.jp
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