fprの皆様:守@信州大学・新入りです。 豊田@立教社会さんが、「KR」にある南風原さんの検定力分析についての意見に関 して次のように書いていますが; toyoda>圧倒的な説得力で,ただただ「なるほど」と思うばかりです. toyoda> toyoda>ただし,このあとに toyoda>「だから検定力分析の結果を論文に記述すべきだ」とはおっしゃっていません. toyoda>検定力分析の結果を論文に載せると審査が非常に難しくなります. toyoda>「実験はしたけど,有意ではなかった.このままでは審査を通らない.それ は困る. toyoda>それなら最初から検定力を重視して,それほど厳しい危険率を科すつもりの ない実験 toyoda>であったことにして論文を書こう.あるいは,効果量は,最初からこんなに いらな toyoda>かったことにしよう.」と意識的にあるいは無意識のうちに考えて,論文を 書く投稿 toyoda>者が多くなるでしょうから,審査委員は審査が大変になります. toyoda> toyoda>前に1度,そういう研究も進んでいるということも教えて頂いたことがあるの ですが toyoda>「検定力分析の結果を論文に記述すべき」なのでしょうか? toyoda>自分のために(1)(2)を実行して机の中にしまっておくことは,それをしないのと toyoda>歴然とした差があることは明白ですが. toyoda> 検定力は、有意水準と被験者数と効果量が決まれば決まるのだから、「KR」のよ うなところに「誰かがお節介にも検定力を勝手に計算して明記しちゃう」というのは どうでしょう?有意水準5%はOKでしょうし、効果量はコーエンの言うように「中 程度」としちゃうわけです。そうするとこの論文では「有意だ」と威張っているけれ ど「検定力は低いよ」てなことがみんなにも良くわかる。 (自分では検定力を計算できない人も助かる。そのために「KR」を見る人も増えて 私も嬉しい。) それから、上の豊田さんの中で、 toyoda>であったことにして論文を書こう.あるいは,効果量は,最初からこんなに いらな toyoda>かったことにしよう. は、「効果量はこんなに小さくないことにしよう。」だと思うのですが・・・ ------------------------------------------------------------------- 守 一雄@信州大学教育学部学校教育講座 380長野市西長野6-ロ(カタカナの"ろ") kazmori (at) gipnc.shinshu-u.ac.jp 電話 026-232-8106 内線454 『DOHC』『KR』発行元 Fax 026-237-6131 直通 http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/hp-j.html -------------------------------------------------------------------
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