[fpr 568] Observed Power

岡本安晴

 
岡本@金沢大学です。
 
守さんのメール(fpr 564)に:
 
>いわけです。要は、検定力を明示することを何らかの方法で広めてしまおうという魂
>胆ですから。
 
とあります。
 
 区間推定を広めることも必要だと思います。
 
 データは差などの母数を推定するために収集するのですから、値の存在範囲を
推定する区間推定が自然です。
 
 差が有意であるかどうかでは、差のある/なしというall or nothing型の
情報を求めていることになります。区間推定では、差などの母数がどの範囲に
あるのかが示されます。
 
 検定力(power)の場合、有意差がないときに、検定力が高ければ差がない
ということは確からしいということになりますが、検定力が低い場合には
差がないということに確信はもてないということになります。
 
 有意差があれば、検定力云々は問題にされないでしょう。
 もっとも、検定力が低い場合に有意差があった場合は、検定力の算出に
用いた対立仮説も疑わしいということになりますが。
 
岡本安晴
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