岡本@金沢大学です。 守さんのメール(fpr 564)に: >いわけです。要は、検定力を明示することを何らかの方法で広めてしまおうという魂 >胆ですから。 とあります。 区間推定を広めることも必要だと思います。 データは差などの母数を推定するために収集するのですから、値の存在範囲を 推定する区間推定が自然です。 差が有意であるかどうかでは、差のある/なしというall or nothing型の 情報を求めていることになります。区間推定では、差などの母数がどの範囲に あるのかが示されます。 検定力(power)の場合、有意差がないときに、検定力が高ければ差がない ということは確からしいということになりますが、検定力が低い場合には 差がないということに確信はもてないということになります。 有意差があれば、検定力云々は問題にされないでしょう。 もっとも、検定力が低い場合に有意差があった場合は、検定力の算出に 用いた対立仮説も疑わしいということになりますが。 岡本安晴 C00279 (at) sinet.ad.jp
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