狩野@筑波大学です
In message <199701241343.AA11520 (at) sinet.ad.jp>
"[fpr 585] Re: Observed Power"
"C00279 (at) sinet.ad.jp" wrote.
C00279>
C00279> > >> (i) nc^=[{(df2-2)/df2}*f_obs-1]*df1
C00279> > >>
C00279> > >> となります.df2 が十分大きいと,係数{(df2-2)/df2}は1に近いです
C00279> > >> から,これを無視するにしても,
C00279> > >>
C00279> > >> (ii) nc^=[f_obs-1]*df1
C00279> > >>
C00279> > >> となって,step 11 とはやや異なります.nc^ は,step 11 のものと比
C00279> > >> べて少し小さな値になるので,power はやや小さくなるはずです.
C00279> >
C00279> >(i)式をもとのプログラムの step 11 に入れて再計算しました。
C00279>
C00279> (i)または(ii)式の場合、
C00279>
C00279> f_obs < df2/(df2-2)
C00279>
C00279> または
C00279>
C00279> f_obs < 1
C00279>
C00279> のとき
C00279>
C00279> nc^ < 0
C00279>
C00279> となりますが。
C00279>
C00279> 岡本安晴
C00279> C00279 (at) sinet.ad.jp
おっしゃる通りです.従って,モーメント法を用いるのならば,小さな値の
t_obs に対して,何らかの修正が必要になりますね.
推定値が想定している範囲に入らないことは結構あります.因子分析で有名
な不適解は,正であるべき誤差分散の推定値が負またはゼロの値として推定
された場合ですよね.分散分析でも,F比が1より小さいと対応する分散の
推定が難しくなります(釈迦に説法でした!).
モーメント法がよく用いられる方法なのか別に定番があるのかは,現在調べ
ていますので,しばらくお待ちください.
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