[fpr 596] 議論のきっかけ

Takayuki Nakata

中田@岡山大学です。

toyoda (at) rikkyo.ac.jp wrote:

>この問題を理論的に解決したいと,この5年位,付かず離れず,ときには真剣に
>考えるのですが,アイデアすら浮かびません.私自身まだ諦めていませんが,だ
>れか解決してくれないかと思っています.

まだ詳しく読んでいないのですが Bollen & Stine が 1993 年に goodness of fit m
easures を bootstrap を使って推定する方法について 「Bokken, K. A., & Long, S
. J. (Eds.).  Testing structural equation models.  Newbury Park: Sage.」  の
5章に書いています。EQS 3.0 と LISREL 8 には bootstrap のオプションが設定さ
れているそうです。Stine の seminar を ICPSR で受けたときに非常におもしろそう
だという印象を受けました。

Bollen と Stine は共分散構造モデルの適合度の評価指数の問題点として 

1) 分散が normal でなく sample size が小さいときにカイ自乗検定は信頼できない。
2) 適合度の評価指数の statistical distribution は未知なものが多く仮説の検定
,信頼区間の推定,また適合度の評価指数同士の比較はできなとしています。Maiti 
& Mukherjee (1990) による Joreskog & Sorbom (1986) の GFI と AGFI の分散も a
symptotic theory に基づいたものであり十分な sample size というものは未だに分
かっていないとしています。
3) Misspecified model または nonnested model へのこれらの分散はよく理解され
ていない。

をあげており distribution assumption の不必要な bootsrap はこれらのすべてま
たは一部の点を解決できるのではないかとしています。
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Takayuki Nakata, Ph.D.

Graduate School of Humanities and Social Sciences
Okayama University

3-1-1 Tsushimanaka 
Okayama-shi, Okayama 700
Japan

Tel: 81-086-251-7456
Fax: 81-086-255-9903
E-mail: tnakata (at) ccews2.cc.okayama-u.ac.jp
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