中田@岡山大学です。 toyoda (at) rikkyo.ac.jp wrote: >この問題を理論的に解決したいと,この5年位,付かず離れず,ときには真剣に >考えるのですが,アイデアすら浮かびません.私自身まだ諦めていませんが,だ >れか解決してくれないかと思っています. まだ詳しく読んでいないのですが Bollen & Stine が 1993 年に goodness of fit m easures を bootstrap を使って推定する方法について 「Bokken, K. A., & Long, S . J. (Eds.). Testing structural equation models. Newbury Park: Sage.」 の 5章に書いています。EQS 3.0 と LISREL 8 には bootstrap のオプションが設定さ れているそうです。Stine の seminar を ICPSR で受けたときに非常におもしろそう だという印象を受けました。 Bollen と Stine は共分散構造モデルの適合度の評価指数の問題点として 1) 分散が normal でなく sample size が小さいときにカイ自乗検定は信頼できない。 2) 適合度の評価指数の statistical distribution は未知なものが多く仮説の検定 ,信頼区間の推定,また適合度の評価指数同士の比較はできなとしています。Maiti & Mukherjee (1990) による Joreskog & Sorbom (1986) の GFI と AGFI の分散も a symptotic theory に基づいたものであり十分な sample size というものは未だに分 かっていないとしています。 3) Misspecified model または nonnested model へのこれらの分散はよく理解され ていない。 をあげており distribution assumption の不必要な bootsrap はこれらのすべてま たは一部の点を解決できるのではないかとしています。 ******************************************************** Takayuki Nakata, Ph.D. Graduate School of Humanities and Social Sciences Okayama University 3-1-1 Tsushimanaka Okayama-shi, Okayama 700 Japan Tel: 81-086-251-7456 Fax: 81-086-255-9903 E-mail: tnakata (at) ccews2.cc.okayama-u.ac.jp ********************************************************
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