堀@香川大学経済学部です。 南風原さん[fpr 618] コメントありがとうございます。 >堀さんが引用されている Kirk (1995) は,fを > (6) f^=sqrt [(F−1)*df1/N] >で推定しています。これは(1)の分子と分母それぞれの2乗を不偏推定 し, >その平方根をとって比をとる,といった,ヒューリスティックとでも呼 >ぶべき方法で導いた式ですが,これは(4)の(df2−2)/df2 を近似的 に >1とみなしたものに相当します。これもやはりバイアスをもっています 。 > >ということになり,f自体の厳密な不偏推定量はこの中にはないわけで >すが,(4)式に基づく(5)が理論的には最も良いと言えるでしょう。 はっきり根拠を示して説明していただき、すっきりしました。 Kirk(1995) は p181で a sample estimate of f というおとなしい言い 方をしています。そのあたりを反映しているのかな。、Winer eta al(1991) はp127 に unbiased estimate for this design, unbaiased estimate of σe^ などと書いていたので、f もunbiased estimate と思 いこんでいました。 >なお,(3)から分かるように,fは非心度λをNで割った形の指標です の >で,(6)や SPSS 流の推定式のもつバイアスもNの増加に伴って小さく な >っていくはずです。 Howell(1992)では実験効果の大きさmagnitude of the experimental effectについて、η2(eta squared)、ω2(omega squared)をあげていま す。η2は記述、ω2は推測するものとして使う。partialed η2 とf、 ω2とfの変換式をCohen は導いています。fとω2の利用は基本的に同じ と考えていいものですね。η2は不偏推定とは無縁と考えた方がいいので しょうか。 Howell,D.C.(1992)Statistical methods for psychology. 3rd ed. Duxbury. Howellのホームページを見ると、4版がでたようですが、amazon.comでは みつからなかった。 インターネットでpower について見る。 http://www.uvm.edu/~dhowell/StatPages/More_Stuff/PowerStuff.html powerが重要であることを、示すサンプルプログラムつき。 Gary Cziko, power, size effect について説明あり。 lecture note http://www.ed.uiuc.edu/courses/edpsy390a/notes/19_power_toc.html 問題と解答 Questions on Statistical Power,Analysis of Variance, Chi-Square http://www.ed.uiuc.edu/courses/edpsy390a/handouts/09_q4.html 田口メソッドは http://mijuno.larc.nasa.gov/dfc/tm.html がいいようですね。 そういえば、青木繁伸さん(群馬大学)のホームページはますます充実 してますね。 統計学自習ノート http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/index.html はテキストとして使えます。 予備知識(確率,分布関数) 記述統計(要約統計量,グラフィック表現法) 検定・推定(度数、比率、平均値、代表値、相関係数、分散) 多変量解析(工事中) 香川大学経済学部 堀 啓造 e-mail hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。