長谷川@岡山大です。 きょうは修論の試問、来週は卒論の試問ということで、あまり議論に 参加できないのですが、話題を1つだけ。 サンタモニカの上級審は現地時間10日午後、O.J.シンプソン氏に計 2500万ドル(約30億円)の「懲罰的賠償」を支払うことを命じまし た。これは、先の刑事事件での無罪判決とは明らかに対立する判決で す。 朝日新聞には「刑事事件には99%の証明が必要だが、民事事件は51% の証明でいい」との米国の法律家の見解が紹介されていました。 刑事事件で有罪とするには、検察側が「犯罪事実に合理的な疑いの余 地がない」ことを証明せねばならないが、民事で賠償を命じるには 「疑わしい証拠が、そうでない証拠を上回る」程度で足りる、という ことらしいです。 統計教育で使えそうな話題ですね。 長谷川芳典(岡山大学文学部心理学教室) 署名簡易版 http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html
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