鈴木@日経です. 守さん@信州大学: > 何か結論が別にあって、グラフを歪めて解釈し、その解釈した言葉だけが一人歩き >するという例の一つかも知れません。 これは朝日の記事に対するコメントですか?.朝日の記事は結論先にありき でもないし,グラフ解釈も歪めていません.そんなに貧困な記事とは思えませ ん.記者が可哀相なので擁護しますが,記者は60行の記事にするという制約 の下で優先的なことを書いたのです.100行原稿なら,「中国への親近感」 が(たぶん)年代別に大きく異なることも書いたでしょう.行数のほかに時間 もあれば,20年分の同調査データを分析して(たぶん)時代効果が,世代効 果や年齢効果より大きいことを分析したかも知れません. さらに特集企画記事なら,「96年の中国への親近感」を説明するために, 「96年マスイメージ」という潜在変数の因果係数が(たぶん)大きいことを 指摘したかも知れない.「96年マスイメージ」という潜在変数を構成する観 測変数は,96年の核実験,尖閣諸島領有権問題,日米安保条約への懸念表明, 首相の靖国神社参拝への反発,などへの質問項目です.さらに「89年マスイ メージ」の因果係数も(たぶん)なお最も大きい,ということも. (質問紙がそのように設計されている前提ですが) ============================================================= 鈴木 督久 ( Tokuhisa SUZUKI ) 日経リサーチ 集計解析室 〒101 千代田区神田司町2−2−7 パークサイド1ビル Phone:03-5296-5101(DI) FAX:03-5296-5100(DI) Home:03-5261-7077 stok (at) nkrstat.dp.u-netsurf.or.jp | KGH00763 (at) niftyserve.or.jp =============================================================
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。