[fpr 745] 社会理論の構築

岡本安晴

 
 
岡本安晴@金沢大学
 
 豊田さんの問題提起:
 
>論法を論じることは,この場合,意味がありません.問題なのは,現在,社
>会理論の構築に際して上記のような誤った3段論法が使われていることです.
>上記の誤った相関の解釈方法が例外的使用ではないような気がしますが,如
 
 上記の御意見、ある意味で、面白く思います。
 たしかに、三つの変数X、Y、Zが3因子F1、F2、F3により次のように
表わされているときは豊田さんの御指摘の通りです。
 
 X= F1 + F2      + error1;
  Y=      F2 - F3 + error2;
  Z=-F1      - F3 + error3;
 
  上記の場合、
        Corr(X,Y) > 0
              Corr(Y,Z) > 0
              Corr(X,Z) < 0
です。
 
 しかし、三段論法の場合、次のような線形性が暗黙の了解として要請されている
とすれば、それなりに正しいとも考えられます。
 
          Y=X+error1;
            Z=Y+error2;
 したがって、
            Z=(X+error1)+error2
             =X+(error1 + error2);
 
 
                     岡本安晴
                                          C00279 (at) simail.ne.jp

スレッド表示 著者別表示 日付順表示 トップページ

ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。