鈴木@日経リサーチです kazmori (at) gipwc.shinshu-u.ac.jp (MORI Kazuo) さん > ところが、読売新聞7/6(日)に掲載の世論調査では、質問項目にまではっきりと >「未成年者の凶悪犯罪が増えているため、警察庁が(中略)厳しく対応する方針を決 >めました。あなたはこの方針に賛成ですか?」となっています。どうやらその根拠は >、警察庁が以下の3点から青少年の補導・保護から逮捕へと方針を変えたことのよう >です。しかし、これらだけから「凶悪犯罪が増えている」というのは言い過ぎで世論 >誘導ではないでしょうか? >(1)昨年「おやじ狩り」などの強盗事件で逮捕・補導された少年が1068人にのぼり >、24年ぶりに千人を突破した。 >(2)このうち高校生が346人で、5年前の倍である。 >(3)少年の刑法犯は1983年以降減少してきたが、昨年から増加に転じた。 私見ですが、この調査の不思議は6・23に実施したのに何故7・ 6掲載まで延期したのかということです。調査後に少年逮捕となり、 この間、紙面がパンパンだったということか?。フジモリ来日にテ ロの質問をからめる予定だったのに、少年逮捕で予定変更になった のか?。 「凶悪犯罪が増えている」のを警視庁が根拠にするのなら、誰かも っと冷静にデータを分析して反証を掲載したいものです。梶山官房 長官が少年法改正に言及した狙いも両論を引き出すことでしょうか ら、データを根拠にするのなら、誰かの都合にあわせることなく、 ぜひ間違いのない分析でなければなりません。つくづく人間、この 信じやすきものですね。 > ちなみに、この読売新聞の世論調査では、こうして回答者を脅しておいて、国民の >治安悪化への印象が強まっていると結論づけています。 治安悪化の印象は面接法の第1質問なので、回答者に対して「未成 年者の凶悪犯罪が増えているため、・・・」などの質問群をまだ見 せていない段階での反応だと思います。ですから、回答者はまだ脅 されていない状態だと思いますが、どうでしょうか?。 -------------------------------------------------------------- 鈴木 督久 ( SUZUKI,Tokuhisa ) e-mail: stok (at) nikkei-r.co.jp 日経リサーチ 〒101 千代田区神田司町2-2-7 パークサイド1ビル TEL:03-5296-5101, FAX:03-5296-5100, Home(TEL&FAX):03-5261-7077 --------------------------------------------------------------
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