[fpr 768] 直交解か斜交解か?

岡本安晴

 
岡本@金沢大学です。
 
堀@香川大学経済学部さん[fpr 767]の私に関するコメントに、誤解を
招くものがありますので、補足します。
 
 
>こういうのを直交3因子といってもいいのでしょうか? 一般のパッケージで
>求めた場合は,直交2因子解になります。
 
 モデルによって生成されたデータから、モデルがどの程度identifyされるか、
ということです。70年代の学習のモデルでは、identifiabilityの問題として
研究されていました。
 直交している因子(モデルとして考えている)3つから生成されたデータで
あっても、データを分析すると2因子解が得られたということです。直交解か
斜交解かというのは2因子の空間内の問題なので、この場合はどちらでも
よかったのですが。
  座標軸(因子)のとり方ではなく、(因子)空間の構成の問題です。
 
 
>> つまり、直交3因子の変数であっても、データ分析においては、斜交2因
子解
>>が得られます(cf. 「TURBO Pascal」,岡本、1988, p.136)。
>
>このことについて,以前にもやったのですが,簡単なデータを作成して分析し
>てみました。前は斜交2因子でしたが今回は斜交3因子になるものです.
 
 シミュレーションでデータを生成するときの誤差項の入れ方で3因子以上の
解になります。
  ただし、3次元以上の因子空間が解として得られたとしても、もとの3因子が
identifyできるかどうかは別の問題です。
 
                            岡本安晴
                                                        C00279 (at) simail.ne.jp
                                                        

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