長谷川@岡山です。 昨日と今日の新聞記事によると、文部省は29日、1994-1996年に全国の公立小中学校で 実施した「新学力テスト」の結果を発表したということです。 このことでよく分からない点があります。 どなたか正確な情報を教えていただければ幸いです。 ・記事には、前回1982-83年実施時との正答率の比較表が載っていましたが、そもそも 同じ問題を出さないのに、どうやって比較ができるのでしょうか。常識的には、正答率 が下がったとしても、学力が低下したためか、単に難しい問題が出たためか判別できな いはずです。それとも、部分的に同じ問題を組み込んで、その正答率が同じであること を難易度が同じであるという根拠にしているのでしょうか。 ・きょうの朝日新聞社説によると 小学国語「文章表現力や自分の考えをもつ力が、読みとる力と比べてやや低い」 と書かれてありましたが、質的に異なる力をどうやって比較しているのでしょうか。 ---------- 長谷川芳典(岡山大学文学部心理学教室) 署名簡易版 http://www.okayama-u.ac.jp/user/le/psycho/member/hase/h0u.html
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。