中田@岡山大学です。 At 2:31 PM 97.11.7 +0900, Minoru NAKAYAMA wrote: > 複数の説明変数と基準変数の全てが、順序付きカテゴリカルデー >タであり、説明変数と基準変数間の関係分析、ならびに説明変数か >らの予測を行ないたいと考えております。 > > この場合、次のような分析方法を私は考えました。 > >(1)順序尺度(1,2,..)として、重回帰分析を行なう。 > >(2)カテゴリカルデータとして、数量化II類で分析を行なう。 > > > (1)の場合、等間隔尺度になります。(2)の場合、各カテゴリにつ >いて数量化が行なわれますが、順序性は保存されません(?)。 > > 両者を兼ね備えた分析法、すなわち、順序性を保ちながら、数量 >化する手法とは、どのような方法なのでしょうか? 対数線形型解析法を順序尺度で得られたデータへの応用について Agresti が Wiley より Analysis of ordinal categorical data という本を出しています。またもっと 一般的なカテゴリカル・データ解析の本として Categorical data analysis という のを出しています。Categorical data analysis のほうにはカテゴリカル・データ解 析の基本から logistic regression そして対数線形方解析法までカバーしており、 順序尺度で得られたデータの対数線形型解析についても章が割かれていたと思います 。順序尺度で得られたデータの対数線形型解析を実際に解析するためには私の理解で は GAUSS (www.aptech.com) などの統計用プログラミングソフトのオプションである log-linear models 用のプログラム(決して user-firendly ではありませんが)を 用いて直接 design matrix を順序尺度で得られたデータの解析用に設定する必要が あると思います。私が以前、 meta-analysis のために繰り返しのあるデータ用の対 数線形型解析を行ったときも SPSS は使えず、GAUSS で解析をしました。 Takayuki Nakata Graduate School of Humanities and Social Sciences Okayama University, Okayama 700, Japan Tel: 81-86-251-7456 Fax: 81-86-251-7350
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