菅野@九州芸工大と申します。初めて投稿します。 内容に不適切な箇所がありましたらどうぞ御容赦ください。 研究室の友人が、ある形式の実験データに対して分散分析を適用して良いのか迷っ ています。そこで、1)分散分析適用の可否、2)考えられる他の分析法、という 点に関しまして、どなたかアドバイスを頂きたく存じます。 実験内容と得られたデータは以下のようなものです。 ーーーーーーーーーー 表情認知に対するBGMの効果を調べることを目的として実験を行ないました。 実験の手続きは、様々な表情をした顔の静止映像を被験者に呈示し、その表情が、 怒り、悲しみ、幸福、といった6つの感情カテゴリーのどれにあてはまるかを、 被験者に選択させます。映像を呈示する際に、BGMが随伴する条件としない条件 があります。 実験要因は、1)BGMの有無、2)表情の種類、3)BGMの曲の種類、4)BGMのテン ポ、5)BGMの調性、の5要因で、全て被験者内要因です。一人の被験者はこれら 5要因の全ての水準の組合せを、それぞれ1回づつ体験しました。 結果として、6つのそれぞれの感情カテゴリーを選択したか/しないか、の2値 データが得られました。 ーーーーーーーーーー 各実験要因の効果を調べるため、分散分析を行なおうとしましたが、6つの感情 カテゴリー毎に、被験者間での選択確率を計算すると、実験条件の各セルに1つ の選択率しか得られないため、分散分析ができません。そこで、被験者間で選択 率を計算せずに2値データそのものに対して分散分析を試みようとしています。 この方法は良くないように思うのですが、実際のところはどうなのでしょう。ま た、分散分析が適用できないとしたら、各実験要因の効果を調べるためには、ど のような分析法を用いればよいのでしょうか。 どなたかアドバイスをよろしくお願い致します。 --------------------------------------------------------------- 菅野 禎盛(Yoshimori SUGANO) 九州芸術工科大学大学院岩宮研究室 E-mail: sugano (at) aiwam1.kyushu-id.ac.jp URL: http://animal.kyushu-id.ac.jp/~sugano/ ---------------------------------------------------------------
ここは心理学研究の基礎メーリングリストに投稿された過去の記事を掲載しているページです。