長谷川@岡山です。 "Haebara, T." <haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp>さんは <9801211113.AA00055 (at) haebara.educhan.p.u-tokyo.ac.jp>において "[fpr 864] Re: DNC Exam" という題名で、 次のように書いておられます。 >南風原@東大教育心理です。 > >Y.Hasegawa/長谷川芳典 さんが以下のように書いています: >まず,テスト問題としては,正答数がどうであるか,正答率がどうであるか,を >表を見て答えるわけですから,特に欠陥はないですよね。 私はむしろ、あそこで紹介された実験計画自体に問題を感じております。 たとえば絵提示条件について言えば 「絵画提示の効果があるかないか」という問題設定よりも 「正答を増やすための絵の提示方法としてはどういうものがあるか」 言いかえれば、抽象的かつ一般的な変数の効果を実験的に検証するのではなくて その変数が及ぶ範囲を同定するという形で実験的分析を進めていくべきであろうと 考えます。 「イメージを描く」条件についても同様で、 「イメージの効果があるかどうか」という問題設定ではなくて 具体的に何をさせたら正答が増えるのかというように、指示項目を具体的にリストアップ していく作業のほうが重要であろうと思います。
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