守@信州大学です。 茶飲み話です。 ちょっと前の話になりましたが、私の感想に豊田さんも感想を述べられました。 At 9:04 AM 98.1.24 +0900, Toyoda Hideki wrote: >豊田@立教大学です >単なる感想をかきます. >日本史の年号や史実は,私が高校生のときとほとんど変わりません(戦後史は少し変わ >りましたが).ところが地理は,国の名前も,輸出入のランキングも,産業構造もすご >く変わっていますから,教師も教科書会社も教材研究を常にやりつづけなければならな >いのでどうしてもボリュームが少なくなります.教科書を比べれば明らかですが,最初 >から要求する知識量が違いすぎます. 「どんどん新しく変わっていく分野だからボリュームが少なくなる」 というのは、「しょっちゅう引越をしている人の家財道具は少ない」というのに似て いますね。 私は、日本史(や世界史)と地理の違いは、科学の仲間かどうかじゃないかと思い ます。 地理は科学の仲間ですが、歴史は科学じゃない。歴史を科学的に研究している人もい るのかも知れませんが、少なくとも高校までの歴史は「知識の暗記科目」であって、 科学や学問ではないと思います。一方、地理には高校レベルでも科学らしさがあります。 >茶飲み話として聞いて下さい. >歴史もこの年になるとだんだんと興味が出てきました.しか >し1度大量に頭に入れたものは忘れた積もりになっても,必要に迫られたり興味を持つ >と本当に大切な構造はすぐに思い出すものです.大人の目から見て必要なことだけを >覚えさせていたのでは,それすら忘れてしまいます. > 私も最近は歴史が好きになりました。 しかし、この背景に中学高校と歴史を学んでおいたことがあるとは思えません。あ るとすれば、人生経験を積んで、人の一生とか国のあり方とかに興味を持つようにな ったということでしょう。 若い頃に無理をして経験しなくても年をとれば自然に好きになるようなものってあ ると思うのです。たとえば、「大根の煮たもの」もそうです。若い頃は、大根を煮た 臭いも味も大嫌いでしたが、最近は不思議と好きになりました。 豊田さんのあげた例、数学の方は別として、やはり無理矢理歴史の年号などを憶え させるのが将来役に立つという意見には賛成できません。 ------------------------------------------------------------------- 守 一雄@380-8544信州大学教育学部学校教育講座(これだけで郵便が届きます。) kazmori (at) gipnc.shinshu-u.ac.jp 電話 026-232-8106 内線454 『DOHC』『KR』発行元 Fax 026-237-6131 直通 http://zenkoji.shinshu-u.ac.jp/mori/hp-j.html -------------------------------------------------------------------
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