豊田@立教社会です "Haebara, T." <haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp> さんは書きました: >南風原@東大教育心理です。 >MORI Kazuo さんが以下のように書いています: >>「分位点差縮小法」とは何でしょう? >>パーセンタイル(百分位数)や4分位で言う「分位」を日本史Bの受験者と地理Bの >>受験者で調べて、それぞれの「分位ごとに得点差が小さくなるように調整する」とい >>うような意味でしょうか? >そういう意味でしょう。2つの得点分布が完全に重なるとしたら,中央値(第50 >百分位数,第2四分位数)をはじめ,すべての分位数が両分布間で等しくなります。 >もともと分布が異なるものを,分位数が等しくなるように,すなわち分布全体が同 >じになるようにする得点調整法(等化法)は等パーセンタイル法,等百分位法( >equipercentile method)と呼ばれています。今回適用される方法は,分位数を等し >くはしないが,その差を小さくして平均点差が15点以内になるようにする方法の >ようです。 テストが2つしかない場合の「等百分位法」は上記ご説明の通りです.ただし, 従来大学入試センターが採用していた「等百分位法」は「主要教科」をアンカー (碇)に使いますので,分布全体は同じになりません.「主要教科」の実力差を 反映した分布の差が変換後に残ります.一方,今回の「分位点差縮小法」は地歴 内部だけで変換を行います.変換は(表面的には)単純です. 分位数の差を小さくして平均点差を15点以内にするように換算表を作る方法は 何通りもありますから,結果を1意に定めるためには何か付加的な条件が必要な はずです.その条件は公表されてません.まさか「えいや!」と,とりあえず差 を小さくしてみて,平均点差が15点以内になっているから公表ってことはない と思いますが,,,,,,1意に定める条件ってあるかな? わたしは「分位点差縮小法」が説明されている教科書や論文を知らないのですが どなたかご存知方がいらっしゃいましたら教えて下さい.ちなみに「等百分位法」 は,やり方が詳しく公表されていましたし,教科書にのっている標準的な方法です. -- ---------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor, Department of Sociology TEL +81-3-39852323 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo(St.Paul's)University toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan ----------------------------------------------------------------------
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