豊田@立教大学です. Keizo Hori <hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp> さんは書きました: >堀@香川大学経済学部です。 >あとがきなんですが,p210 >>手回し計算機で因子分析をして学位論文を書いたという70年代の >「武勇伝」というところがひっかかります。東京教育大学でも1975年 >には計算機が入っていたので,芝祐順『因子分析法』東京大学出版会 > 1972 のfortran プログラムを使って計算機で処理しました。 >もとろん東京教育大学ではそれより前に電子計算機は入ってました。 >紙テープを使っている人もみましたね。東大なら当然,東京教育大学 >よりずっと前に入っているでしょうね。またプログラムができる卓上 >の計算機もあって分散分析や重回帰はそういうのを使っている人はも >う少し前からいました。『行動科学における相関分析法』の初版は1968年 >です。1970年代に手回しというのは解せないですね。それはまさに >「蛮勇」であって通常のこととは思えません。いかがでしょうか? はい,おっしゃる通りです. 70年代に手回し計算が通常だったとは思いません.というより私は 80年に大学に入学していますから,70年代のことは直接見たわけでは ありません.わたしに「武勇伝」を話して下さった方は,どちらかと いえば70年代にしても,すこし時代遅れで例外的に手回しを使ったの だと思います. しかし決して「蛮勇」ではありません.セントロイド法をお使いにな ったようです.堀さんはセントロイド法を手で計算したことがありま すか?私は学部の2年生のとき(82年)に,電卓で因子分析したこと があります.セントロイド法なら直ぐに解が求まりました(ちなみに 私は変数数は6でしたが,その方はもっと多かったと思いますから, たいへんなことに変わりはないと思いますが). ここからが意見の分かれるところだと思いますが,高度な分析も, 1度は手計算(電卓)で体験してみることは,教育上とても重要 だと思っています.小生の演習は,昨年,合計50人くらいの学生が 受講しました.岡本さんが少し言及して下さっていますが, 受講生には全員,小さな共分散構造モデルの解を手計算で(近傍まで) 解かせます.それが済むと,皆の理解がぐっと進んだような気がします (気がしているだけで,学生には怨まれているかもしれない...). -- ---------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor, Department of Sociology TEL +81-3-39852323 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo(St.Paul's)University toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan ----------------------------------------------------------------------
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