堀@香川大学経済学部です。 In message "[fpr 950] Re: 手回し計算機", Toyoda Hideki wrote... >はい,おっしゃる通りです. >70年代に手回し計算が通常だったとは思いません.というより私は >80年に大学に入学していますから,70年代のことは直接見たわけでは >ありません.わたしに「武勇伝」を話して下さった方は,どちらかと >いえば70年代にしても,すこし時代遅れで例外的に手回しを使ったの >だと思います. 私は70年4月大学入学ですが,手回し計算機を使っているところは見たことがあり ません。ただ,記念品としてとっている現物は見たことがあります。ただし農学部 の人のものでした。紙テープ型のコンピュータはかなり入っていたものと思います が,詳しくは知りません。 岡本さんが使用したという算盤(そろばん),計算尺は現在でも使われているもの で,手回し計算機とは意味が違っています。 >しかし決して「蛮勇」ではありません.セントロイド法をお使いにな >ったようです.堀さんはセントロイド法を手で計算したことがありま >すか?私は学部の2年生のとき(82年)に,電卓で因子分析したこと >があります.セントロイド法なら直ぐに解が求まりました(ちなみに >私は変数数は6でしたが,その方はもっと多かったと思いますから, >たいへんなことに変わりはないと思いますが). ギルフォード『精神測定法』培風館 はこまかく計算を書いていたので,手は使わ なかったです(^^;。Tatsuoka(1971) Multivariate analysis.Wiley はきちんと計算 をしてみました。でも主成分分析までですね。この本第2版がでてたようですが, 見つけたときは絶版になってた。 手回し計算機のメカニズムはよく知りませんが,ドクターのレベルの論文を書くに は,計算間違いの可能性を押してまで使うものなんでしょうかね。 > >ここからが意見の分かれるところだと思いますが,高度な分析も, >1度は手計算(電卓)で体験してみることは,教育上とても重要 >だと思っています. わたしもこの点については賛成します。しかし,論文で使う因子分析を手計算でや るのはやめろといいます。 確かに手計算でやると,納得せざるを得ないような気持ちになります。これは算数 以来の納得のしかたですね。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 1998/4/1 から変更 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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