はじめまして 島田@科警研です。 AkiyamaRika さんは書きました: >このAHP法という評価方法がどのようなメソッドであるかが、 >どの心理学の本を見てものっておらず、困っております。 > >どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけませんでしょうか。 私も詳しくは知らないのですが・・・ AHPとは「階層分析法」の略で、 OR等経営工学の分野で意思決定のシミュレーションに 用いられる分析だと思います。 (心理学関係の統計の本にはまず載っていないと思います) 一対比較法の多重組み合わせ版といった感じだと記憶しています。 (評価対象が持っている属性一つ一つについて一対比較法を行って 得点付けを行い、その総和で優劣を決める) 詳しい方法については識者の方のご説明を待ちたいと思います。 SD法による景観評価は私も昔やったことがあるのですが、 七件法による評価が、被験者の印象を忠実に反映しているかどうかは 若干疑問の点がありました。 特に、評価対象間の比較に限定していうと、SD法の評価の平均値の比較より、 一対比較的なやり方の方が優れているような感想を持ちました。 SD法の場合は、直前に提示された評価対象や、評価語の並び順の影響を減殺するために ・被験者を二群にわけて評価対象の提示順序を正反対にする ・評価語の並び方を統制する ・練習試行を十分に行う といった工夫があった方がよいかと思います。 雑文で失礼しました。 島田 貴仁 Takahito SHIMADA 警察庁 科学警察研究所 防犯少年部 犯罪予防研究室 〒102-0075 千代田区三番町6(平成11年春千葉県柏市に移転します) Tel:03-3261-9986 Fax:03-3261-9953 E-mail:takajin (at) nrips.go.jp
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