[fpr 970] 質問です

島田貴仁

はじめまして 島田@科警研です。

AkiyamaRika さんは書きました:
>このAHP法という評価方法がどのようなメソッドであるかが、
>どの心理学の本を見てものっておらず、困っております。
>
>どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えていただけませんでしょうか。

私も詳しくは知らないのですが・・・
AHPとは「階層分析法」の略で、
OR等経営工学の分野で意思決定のシミュレーションに
用いられる分析だと思います。
(心理学関係の統計の本にはまず載っていないと思います)

一対比較法の多重組み合わせ版といった感じだと記憶しています。
(評価対象が持っている属性一つ一つについて一対比較法を行って
 得点付けを行い、その総和で優劣を決める)
詳しい方法については識者の方のご説明を待ちたいと思います。

SD法による景観評価は私も昔やったことがあるのですが、
七件法による評価が、被験者の印象を忠実に反映しているかどうかは
若干疑問の点がありました。
特に、評価対象間の比較に限定していうと、SD法の評価の平均値の比較より、
一対比較的なやり方の方が優れているような感想を持ちました。
SD法の場合は、直前に提示された評価対象や、評価語の並び順の影響を減殺するために

・被験者を二群にわけて評価対象の提示順序を正反対にする
・評価語の並び方を統制する
・練習試行を十分に行う

といった工夫があった方がよいかと思います。

雑文で失礼しました。

島田  貴仁  Takahito SHIMADA
警察庁 科学警察研究所 防犯少年部 犯罪予防研究室
〒102-0075 千代田区三番町6(平成11年春千葉県柏市に移転します)
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