[fpr 979] 質問です

岩澤秀紀

岩澤 (at) NTTアドバンステクノロジです.
仕事の都合で一日開いてしまいました.

At 18:14 1998-06-09 +0900, AkiyamaRika wrote:
>秋山リカ@警視庁 です
>
>
>   "iwasawa (at) av-hp.brl.ntt.co.jp (Hideki Iwasawa)"さんは書きました:
>
>> 前者の本は数年前,大学のプログラミングの授業でティーチング・アシスタント
>> をしていたときに,担当の先生が教材として使われたので少しかじった覚えがありま
>>す.
>> そのときの印象では,一対比較の評定値を比で与える(Stevensのmagnitude estimatio
>>n
>> のように)ことにとまどいを感じつつも,1から9程度の大ざっぱな整数比(とその逆数
>> )を与え,
>> 手続き通りに処理すると,かなりreasonableな尺度値が対象に割り当てられるのに感
>> 心させ
>> られました.
>
>ありがとうございます。おぼろげにわかってきたような気がします(^^;)。
>一対比較法でのデータの分析方法の一つなのですね。
>
>ただ、評定値におおざっぱな整数比を与えるということになると、
>結果の尺度値もある程度大ざっぱになってくるのでしょうか?
>
>あまりにも素人すぎる質問ですみません。

手元に本がないので,数年前の記憶にたよると,[fpr973]で
豊田先生が紹介された

At 06:40 1998-06-09 +0900, Toyoda Hideki wrote:
>意思決定法の本は山ほど出ていて,玉石いりまじっています.その中で
>「ゲーム感覚意志決定法,AHP入門,刀根薫,日科技連」

には三角形の面積比を評定する例題があり,授業中に学生を指導する
合間に試した結果では,例えば「三角形Bは三角形Aの3倍よりは少し大きい」
と思ったときに,3.2倍などと評定するよりは,単に3倍と評定したほうが
むしろ結果的には誤差の少ない面積比が得られました.
(秋山さんには,ご自身で本を参照され,試して見られることをおすすめします.)
しかし,本の性格上,なぜ比で評定するのか,データ処理が何を意味するのか
などの理論や背景の解説はあまりなかったように思います.

psychophysicsのsensory scaling以外では心理学において
比で評定する手続きを見聞きしたことがなかったのと,
AHPの例題で「慣れない判断を要求される」という印象があったので,
[fpr 974]のような質問をさせていただいた次第です.
すぐにお返事をいただいた岡本先生に感謝しつつ,
不明な点をもう一点だけ質問させていただくと,

At 13:10 1998-06-09 +0900, Yasuharu Okamoto wrote:
>>比で評定することのメリット/デメリット,適用できる対象の範囲,
>>AHP以外の例などについて,
>
>  比の評定に関してはpsychophysicsではいろいろ議論が出ていますが、
>応用上は、どのようなモデルで比データを分析するのかということが
>問題になると思います。

これは,比の評定の妥当性はpsychophysicsのような基礎では問題となるが,
AHPのような場合には問題とならないということでしょうか? それとも
比の評定の妥当性もモデルに含まれるということでしょうか?

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