岡本@金沢大学です。
[fpr 979]より:
>比の評定の妥当性はpsychophysicsのような基礎では問題となるが,
>AHPのような場合には問題とならないということでしょうか? それとも
>比の評定の妥当性もモデルに含まれるということでしょうか?
モデルの構造の意味するところ、および重みパラメータw[i]をどう考えるか
ということだと思います。
データの傾向を比で表わすためのパラメータに過ぎないという風に
考えるならばそれほど問題にする必要はないのでは、と思います。
ただ、最小限、比を構成するのに用いている重みパラメータw[i]が
順序尺度(?)の水準のものである可能性に注意しておく必要はあると
思います。
評定の妥当性の問題は置いておくとしても、信頼性の問題はデータの
分析結果の安定性に関わりますから、psychophysicsでの基礎的なこと、
例えば、評定における文脈の問題など、にも注意する必要があるのでは
と思います。
岡本安晴@金沢大学文学部
c00279 (at) simail.ne.jp
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