豊田@立教大学です Kazuhiro TANJI <tanji (at) sapporo.jwa.go.jp> さんは書きました: >Yasuharu Okamoto さんは書きました: >森敏昭@広島大様から「対数変換して分散分析、t検定を行うことが多い」 >とのご教示をいただきましたので、さっそく対数変換して分析を進めてみ >ようと考えております。 せっかくの機会なので,どなたかにおたずねしたいのですが, 「対数変換して分散分析,t検定」した結果はどのように解釈 するのでしょうか? 「対数変換したデータの算術平均」間に有意差が見出されても, それを指数変換(逆変換)した値は,もとのデータの算術平均 には一致しませんから,すくなくとも「反応時間」の算術平均 に差があったとは解釈できないのではないでしょうか? 飽くまでも対数変換した尺度に具体的な意味付けをして,差を 解釈しなくてはいけないと思います.そうすると対数変換した 尺度の(安全の向上に役立つような)具体的意味とは何だろう という,次の疑問が湧いてきます. もちろん 逆数変換して分散分析した結果から,直接,反応時間の分布に ついて解釈してはいけないのは,対数変換と同じです.しかし 逆数変換の場合は,その変換後の尺度そのものに「ブレーキを 踏むという行為全体の何パーセントを1ミリセックに達成でき るか」という研究目的に直結する意味付けか可能で,その「反 応の鋭敏度」を直接解釈すればよく,変換前の「反応時間」に まで戻って解釈する必要はなくなります. 私自身は,反応データを実際にとった経験は非常にすくないの ですが,鏡映描写のゴールまでの時間(10人にひとりくらい 驚くほど時間のかかるひとがいる)の差の分析をしているとき に上記のようなことを考え,実験心理を専門としている人の 意見を伺いたいと思いました. -- ---------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor, Department of Sociology TEL +81-3-39852323 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo(St.Paul's)University toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan ----------------------------------------------------------------------
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