岡本@金沢大学です。 [fpr 1004]より: > また、これに関して、次の方法はどのようにお考えでしょうか? >反応時間がある独立変数によって単調増加する傾向があるとします。 >具体的な例としては、メンタルローテーションの反応時間が提示図 >形の相対角度差によって増加するようなデータです。 > 2つの条件間で反応時間の増加傾向が異なることを調べるとします。 >反応時間は独立変数によって直線回帰すると仮定して、共分散分析 >で勾配の検定をする方法があります。 > これに対して、各試行(被験者ごとなど)に回帰直線の傾き(y=ax+b >のa)を求めて、これを条件間でaの平均を比較(多重比較)している >ものがありました。 > 私個人的には、前者の方法は可能と思いますが、後者は比較可能 >と考えて良いのでしょうか? 上の2つの方法において、 反応時間そのものを変換せずに分析する 正規分布の仮定で問題はない の2つの前提があって、その上での議論であるとします。 そうしますと、共分散分析、各試行に回帰分析の傾きを求める、 の2つの方法はともに線形回帰モデルを用いていることになります。 線形回帰モデルを用いるのでしたら、いっそのこと、条件も 試行(被験者?)も、すべて1つの回帰モデルで表わして コントラストの検定を行えばよいのではと思います。 このすべてを1つの回帰モデルで表わしたものは、 共分散分析、各試行に回帰分析の傾きを求める、の2つの 方法を含むモデルになります。 岡本安晴 c00279 (at) simail.ne.jp
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