Toshiaki Mori <tosmori (at) ipc.hiroshima-u.ac.jp> さんのメッセージを転送します: 森 敏昭@広島大 です。 先日、岡本先生からコメントへのリプライを返信したつもりだったのですが、個人宛にな ってしまったようです。松井さん、またまたルール違反でスミマセン。間が空いて、いさ さか間抜けですが、一応、転送しておきます。 それから中山さん、統計的検定に関する領域固有の「しきたり」を紹介した本などという ものは、私はあまり見たことがありません。ただ、最近出版されたばかりの新生理心理学 1(北大路書房)という本の19章「解析法」のなかに、生理心理学の領域での「しきた り」が少し紹介されています。 皆さん、私はまたしばらくROM会員に戻ります。日心の次期編集長(?)のS先生から 催促(お叱り)のメールが届いてしまったので、しばらく原稿の直しの仕事に専念しない といけないのです。ではまた。 早速のご教示ありがとうございました。 私自身は反応時間を指標にする実験をやったことはないので(反応時間が何を反映してい るのかがよくわからないので、あまり好きではないのです)確かなことは言えませんが、 記憶の確かさと個々の反応時間とを1対1に対応させて分析するようなことはしないので はないかと思います。通常は一人の被験者の反応時間を同一条件下で複数回(少なくとも 10回以上)測定し、その代表値(通常は中央値)をその被験者の測定値として結果の分 析を行うと思います。それとも、このような場合でも1対1対応ということになるのでし ょうか? いずれにせよ、先生のコメントは私には少し難しすぎて十分理解できていない ので、もう少し勉強してみることにします。 Yasuharu Okamoto <c00279 (at) simail.ne.jp> さんは書きました: >岡本@金沢大学です。 > > > [fpr 992]より: > >>間違っていたのでしょうか? > > 疑問があります。 > > >>心理量の尺度と表面尺度の関係が線形の >>関係にない(言い換えれば、反応時間の分布は心理量の尺度 >>としての単位の一定性が保証 >>されていない)とみなし、それを線形の関係に近づけるため > > 心理量(記憶の確かさ)と表面尺度(反応時間)が線形関係にない、 >対数変換によって線形関係に近づける、ということは、個々の反応時間 >は記憶の確かさと1対1に対応している、という考え方のように読めます。 > > 反応時間のモデルにrandom walkを用いたものがありますが、この場合、 >心理状態を表わすものの一つであるrandom walkのステップサイズを記憶の >確かさに対応するものと考えますと、同じステップサイズ、すなわち、 >同じ記憶の確かさであっても、毎回、反応時間は確率的に変動します。 > > 記憶の確かさというような心理量と対応するものはステップサイズという >ようなモデルのパラメータであって、個々の反応時間ではありません。 > モデルのパラメータと心理量の関係を線形にするという言い方は意味が >あると思いますが、個々の反応時間と心理量の関係を線形にするというのは >ナンセンスだと思います。 > > 反応時間の分布を正規分布に近づけたからといって、パラメータと >心理量の関係が線形になることが保証されるということにはなりません。 > > > > 岡本安晴 > c00279 (at) simail.ne.jp > > ************************************** 森 敏昭 Toshiaki Mori E-mail:tosmori (at) ipc.hiroshima-u.ac.jp Tel & Fax: 082-941-1817 広島市佐伯区五月が丘1-10ー26 ************************************** ************************************** 森 敏昭 Toshiaki Mori E-mail:tosmori (at) ipc.hiroshima-u.ac.jp Tel & Fax: 082-941-1817 広島市佐伯区五月が丘1-10ー26 **************************************
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