南風原@東大教育心理です。 豊田さんが以下のように書いています。 >また,この一元配置分散分析のやりかたには相当に問題 >があります.いじめの程度に対する変動要因としては「提示パターン」「関係」 >「人数」「背景」「形態」「被験者」と6つの要因があり,この状態で「提示 >パターン」だけを要因としてとりあげ一元配置分散分析をすると,残りの5つ >の要因のいじめに対する変動は誤差になってしまい(局所管理の逆ということ >になり)有意差は非常に出にくくなります.有意差が出て欲しくない文脈でこ >れをするのはアンフェアです. 「提示パターン」は被験者間要因ですから,上記の要因をすべて取り込んだ デザインは被験者間要因1個,被験者内要因4個のデザインということにな ります。一般に,被験者間要因の主効果の検定は,被験者内要因についてす べてプールして平均値をとった変数を用いて,群内の被験者間変動を誤差要 因として行われます。だとしたら,プールされる変数に関してそれを何個の 被験者内要因のどのような組み合わせの変数であるとして扱うかということ は,検定結果に影響しないと思うのですが。 --- 南風原朝和 haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp 〒113-0033 東京大学 大学院教育学研究科 TEL:03-5802-3350 FAX:03-3813-8807
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