[fpr 1025] 笠井論文のデータ解析の問題点

豊田秀樹

豊田@立教大学です

"Haebara, T." <haebara (at) educhan.p.u-tokyo.ac.jp> さんは書きました:
>南風原@東大教育心理です。
>ところで,「被験者間要因を採用」してデータ収集・分析をすべきだというご提
>案ですが,この研究の場合だと被験者を72群に分けるということでしょうか。
>それとも被験者内要因としているものの一部を被験者間要因にして混合計画にす
>るということでしょうか。

全部被験者間要因にするのは,すこしたいへんですが,
「被験者への負担の軽減」を本当に考えるなら,冊子の種類を増や
して被験者間要因を採用する.負担を逆算して被験者内要因を決める.
仮説を洗練して水準数を減らす.(被験者内要因があっても,要因
の性質によっては松原氏のように被験者間の分散分析を複数回して,
複雑な混合計画の分析をしないというやり方もあります)などの工
夫を組み合わせるという分析者の負担で

>(データ収集の時点で,適用する確率モデルや分析法に
>ついて十分な見通しがなかったという問題は指摘できますが。)

に関する問題を回避すべきです.マルカッコ内の判断を拝読し,
やはりFPRにメール書いてよかったと思いました.

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TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor,     Department of Sociology
TEL +81-3-39852323 FAX +81-3-3985-2833,   Rikkyo(St.Paul's)University
toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan
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