豊田@立教大学です 心理測定は,学力,態度(意見),性格,などの特性を扱います 学力の測定は,入試,入社試験で人の人生左右する大問題です. 態度(意見)の測定は,集団値が問題になることが多く,内閣支 持率,選挙予測,視聴率など,政治や経済や社会に影響を与えます. 残りは性格です.そこで性格の研究をなさっている方にお聞きし たいのですが性格の研究,測定は,どのような場面で役にたつの でしょうか?確かに役に立っていると思えるのは,たとえば 1.大学入学時の学生相談所がおこなうスクリーニング (数人で何千人を相手にするには,これしかない) 2.生徒・学生が自主的におこなう適性検査による自己理解 (将来が開ける可能性が有る) 3.特定の職業に向いているか否かの作業検査 (電車の運転手には,やっぱり向いている人が成るべき) などが挙げられます.他に重要なものには何があるでしょうか? 具体例がありましたら教えて下さい. 大切ではありますが人間理解のため,とか,合コンで盛り上がる ための話の種に,とかを除いて,どのような場面で役に立つので しょう.性格尺度の研究は,「作りました」という論文は多いし, はっきりした作り方があるのですが,それを使ったことによる御 利益をあまり聞かないような気がします. また,big five をはじめとする,統一的尺度は,何のために作ら れているのでしょう?実用というより,純粋な興味なのでしょう か?統一すると何かよいことがあるのでしょうか? 最近,「社会的状況とパーソナリティー,北大路書房」という本 を読み返して,性格の測定は学力や態度の測定に比べて世の中に 影響していないのかな?と思うように成ったのですが,性格の研 究なさっている方はどのように思われますか? -- ---------------------------------------------------------------------- TOYODA Hideki Ph.D., Associate Professor, Department of Sociology TEL +81-3-39852323 FAX +81-3-3985-2833, Rikkyo(St.Paul's)University toyoda (at) rikkyo.ac.jp 3-34-1 Nishi-Ikebukuro Toshima-ku Tokyo 171 Japan ----------------------------------------------------------------------
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