杉本靖子さん,こんにちは。
>看護学校で、青年期の発達課題で親密性を育むということを習いました。‘親
密性’
>とは単に男女の間に築くものなのか、それとも人間全体に対して抱く感情なの
でしょ
>うか?親密性っていったいどんなことなのか・・・考え込んでしまいます。
どういう文脈で「親密性」という用語が使われたかによって
意味合いが異なってくると思います。
逆にいえば「親密性」という言葉自体が,それだけ専門用語として
明確な定義付けがなされていない,ということでもあります。
青年期の話ということなので,その領域で,比較的よく
取り上げられる「E.H.エリクソンの発達説」としての
親密性についていえば,,,,,
「基本的」には同性間・異性間に限らず,特定の他者との
親しい関係をさしてはいます。が,しかし,
かなり異性間の関係を強く想定しているようです。
(要するに「結婚相手を見つける」という意味合い)。
ただ,人間全体というよりは,「特定の誰か」という意味合いになります。
(厳密には青年期の発達課題というより,青年期の後の発達課題
に置かれていますね。青年期にidentityを達成した後,親密性が課題
になるというのが,エリクソンの発達図式です)。
他の研究文脈で使われるものについても,その都度
どういう意味の「親密性」なのかが,どこかで概念規定
されているのでは?男女間に限るものなのか,そうでもないのか
などについて。
岡田 努
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Tsutomu Okada(AP)
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