[fpr 1128] 相関係数2(長文注意)

湯浅秀道

湯浅秀道です

あいかわらずの相関係数ですが、、、

とりあえず、具体的にメーリングリストの管理者へのお願い用の質問紙調査計
画書を作ってみました。
やっぱり、症例数の質問の仕方など積み残し問題点にプラスして、解析方法と
症例数の事前の設定の言い訳が情けないものとなってしまいました。

お忙しいところ申し訳ありませんが、どなたかご教授願えれば幸いです。
サンドバック覚悟でのUPですので、みなさん遠慮せずに批判してくだされば快
感です!?




*************ここより最後まで**************

各研究分野における相関係数の解釈の相違についての予備的質問紙調査

研究計画書(案)

平成10年8月20日  原案作成

1. 研究の目的および背景
2. 研究計画
    1)対象者
    2)対象者の登録
    3)質問紙の配布と回収
    4)対象症例数
    5)調査期間
    6)解析方法
    7)中間解析ならびに研究中止基準
3. 調査項目
4. 研究参加への同意
5. 資料の保管ならびにプライバシー
6. 研究組織
7. 研究費用
8. 研究報告
9. 参考文献
10. 謝辞
別紙1:質問紙

 1. 研究の目的および背景

  相関係数の算出方法はいろいろな方法があり、その値の解釈は症例数によっ
て異なる事に注意しなければならないことは言うまでもないが、おおよその目
安が教科書に示されている。例えば、豊田や田中らは、「1. 0.2以下であれば
ほとんど相関がない、2. 0.2-0.4であれば弱い相関がある、3. 0.4-0.7であれ
ば中程度の相関がある、4. 0.7以上であれば強い相関がある。」としている。
しかしながら、相関係数の値が、各研究分野によって異なる事は暗黙の了解と
されているのも事実である。ある研究分野では弱い相関と判断する値を他の研
究分野では強い相関があるとしてしまうような、同じ標本数で同じ相関係数の
値を各研究目的毎に表現が変わることは問題である。さらに、研究分野毎の相
関係数に対する立場が明らかとされなければ、各研究分野の垣根は高くなり、
より総合的な研究の芽が詰まれてしまう可能性がある。
  相関係数は参考程度に示すべきもので、2変量の関係は散布図などで示すの
が良いとの意見もあり、本研究計画立案者もその立場である。しかしながら、
実際の論文となると、散布図のみよりの記載より相関係数が重要視されるのが
現状ある。このような現状を改善するためにも、相関係数の値が、各研究分野
によって異なるかを各分野の研究者の主観的判断より調査する事は意義のある
事と考える。また、このような多分野にまたがる調査を行ことは本邦では困難
であり、分野や研究者が限定されるなどの偏りが多くなってしまい、論文とし
ての発表は困難であるのか、これまでになされていないようである。例え偏り
が多くとも事実として相関係数の解釈が各研究分野毎に存在するという事実を
確認する事は今後の社会の発展に寄与するものと考えられる。そこで、各研究
分野の研究者に比較的コンタクトの取りやすいメーリングリストを利用した調
査を行う事とした。

2. 研究計画

1)対象者
  fprなどのメーリングリスト全参加者。(メーリングリスト管理者への了解
を得た後にあらためて決定する。)
2)対象者の登録
  研究の目的と研究参加の同意の有無を尋ねる文書を全対象に電子メールす
る。本研究は無記名質問紙調査であるが、質問紙の返送方法が電子メールで行
うため、個人が判明する可能性が大きいので、Faxによる返送でも良いとす
る。本研究の内容と対象者への参加要請の方法(メーリングリスト)より、参
加の有無による対象者への不利益はない。
3)質問紙の配布と回収
   別紙1に示す質問紙を、○年○月○日に各メーリングリストにメールす
る。回収は、「MXE05064 (at) nifty.ne.jp」へメールするか「052-916-2038:名古
屋市立城北病院口腔外科湯浅秀道」までFaxするかの方法で行う。
4)対象数
  本調査は事実確認の予備調査であり、対象数は有意水準並びに検出力より決
定せずに、各メーリングリスト参加者数とする。
5)調査期間
  配布時期は、各分野間で偏りが起こらないように長期祝祭日を除いた日に行
う。
6)解析方法
  本調査は事実確認の予備調査のため、仮説検定等は行わないこととする。本
来ならば全標本の結果そのものをすべて記述するべきだが、研究分野によって
は個人が同定される可能性があるので平均値と中央値等による代表値のみを記
述する。
7)中間解析ならびに研究中止基準
  中間解析は行わない。研究中止基準は設定しない。

3. 調査項目

  1)背景因子
      性、年齢、研究分野。
  2)相関係数と症例数について
      別紙1の質問紙の通り。

4. 研究参加への同意

  参加者の説明事項は別紙1の通りで、本研究は質問紙の内容より明らかに参
加・不参加による不利益はない。

5. 資料の保管ならびにプライバシー

 すべて資料は、湯浅秀道が厳重に保管管理し、外部には持ち出さない.研究
の発表に際しては、個人の情報が漏れることのないように十分配慮する.研究
以外に調査資料を利用しない。

6. 研究組織

  研究者:湯浅秀道
名古屋市立城北病院歯科口腔外科tel.052-991-8121(fax.052-916-2038)
MXE05064 (at) nifty.ne.jp
  研究過程の査定は特に設けないが、メーリングリストでの公開を原則とする
ものであり、充分に監査されていると考える。

7. 研究費

 なし。
  
8. 研究発表

  結果は各メーリングリストで公開するとともに、公開した結果は自由に使用
できるものとする。ただし、使用の際は本研究結果である事を明記する事とす
る。

9. 参考文献

豊田秀樹:調査法講義
田中敏:実践心理データ入門
Freedman: Statistics
東京大学教養部統計学教室:統計学入門
Cohen(Jacob):Statistical Power Analysis for the Behavioral Sciences] 
2nd Ed. (1988), Lawrence Erlbaum Associate Inc.

10.謝辞

  本研究計画の立案にあたってご助言を頂いた、岡本安晴様、宮崎康夫様、竹
内一夫様、長谷川芳典様に深謝いたします。

別紙1:

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調査のお願い

  相関係数の値が、各研究分野によって異なる事は暗黙の了解とされているよ
うであります。しかしながら、それが明らかとされなければ、各研究分野の垣
根は高くなり、より総合的な研究の芽が詰まれてしまう可能性があります。そ
こで、相関係数の値が、各研究分野によって異なるかを各分野の研究者の主観
的判断より調査する事を計画しました。
  回答は「MXE05064 (at) nifty.ne.jp」へメールまたは、「052-916-2038」へFax
してください。なお、本調査の結果は個人名がわからないようにし、各メーリン
グリストで公開するとともに、公開した結果は自由に使用できるものといたし
ます。ただし、使用の際は本研究によるものと明記をお願いいたします。

                                                  湯浅秀道


年齢      、 性別      、 研究分野
   ------       -------         ---------------------

相関係数と標本数に関してお答え下さい。

1)  あなたの研究分野では通常どの程度の標本を集めていますか?(研究テー
マ毎に異なると思いますが、最も多い場合を概略で良いのでお答え下さい。)

   N=      
     ------

2)  「中程度の相関がある」とはどの程度の値と思いますか?

    r=    
      ----

ご協力ありがとうございました。
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