[fpr 1133] 相関係数2(長文注意)

竹内一夫

もうひとつ気になる点は,調査対象と調査方法です.

>1)対象者
>  fprなどのメーリングリスト全参加者。(メーリングリスト管理者への了解
>を得た後にあらためて決定する。)
>2)対象者の登録
>  研究の目的と研究参加の同意の有無を尋ねる文書を全対象に電子メールす
>る。本研究は無記名質問紙調査であるが、質問紙の返送方法が電子メールで行
>うため、個人が判明する可能性が大きいので、Faxによる返送でも良いとす
>る。本研究の内容と対象者への参加要請の方法(メーリングリスト)より、参
>加の有無による対象者への不利益はない。
>3)質問紙の配布と回収
>   別紙1に示す質問紙を、○年○月○日に各メーリングリストにメールす
>る。回収は、「MXE05064 (at) nifty.ne.jp」へメールするか「052-916-2038:名古
>屋市立城北病院口腔外科湯浅秀道」までFaxするかの方法で行う。
>4)対象数
>  本調査は事実確認の予備調査であり、対象数は有意水準並びに検出力より決
>定せずに、各メーリングリスト参加者数とする。

となると,fprに登録している人は回答の意思の有無にかかわらず,電子メールを
受け取ることになります.好意的にとれば,被験集団を明確にするための手続きでしょう.
意思のない人は回答しなければすむことですが,中には迷惑と感じる人もいるかもしれません.
さらに,fprの目的にそぐわないと考えることもできます.
fprの目的は
http://www.nuis.ac.jp/~mat/fpr/annai.html#mokuteki に,(改行挿入)

>目的
>1994年度のワークショップでは統計解析の誤用問題が中心となりました.
>この話題はもちろん,もっと基礎的な心理学研究法や実験計画等にかか
>わる諸問題について,質問や意見を交換することが目的です.
>また,次回の日本心理学会でどういうワークショップを企画するかとい
>うことも重要な話題の一つです.

とあり,MLを調査媒体に用いることは明記されていません.

また,
[fpr 1123] Role of ML(not Maximum Likelihood) で,狩野@大阪大学さんが,
>FPRではこのような研
>究会の案内はほとんど出ていないのではないでしょうか.もしかすると出
>してはいけないことになっているのでしょうか
と述べられたことにも関連します.
現在のfprの利用上のルールは個人の裁量に任されています.

さらに,
 [fpr 891] Re:  Sampo Debate の 市川@東大さんのように
別のML(Sampo Debate)を立ち上げた例もあります.

それで私の意見としては,
湯浅先生のホームページに質問紙を公開して,fprにはその案内文だけ流す.
その上で,意思のある人がホームページにアクセスして質問文を読んで回答を
送ればよいと思います.回答数の減ることや,選択バイアスのかかることは
危惧されますが,MLのエチケット(メチケット?)ではありませんか?



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竹内一夫
愛知学院大学歯学部
歯科補綴学第二講座
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