私なりにこれまでの発言をまとめると,相関係数の解釈は, 1)相関係数の性質の知識の有無 2)母相関係数に対する解釈 3)標本相関係数に対する解釈 4)研究の背景 によって変動することになりますね(他にもあればご指摘頂けると幸いです). ここで問題なのは1)で,2)〜4)とは次元の違う話でしょう. 人文・社会科学系では低い相関係数を意味のあるものとして扱うことが多いようですが, これは「長谷川さん:[fpr 1118] Re: Q:相関係数について」のように >そもそも現実の世界では、たった1つの原因だけである行動現象が起こるということは >ありえませんし、さまざまな相互作用が働いているわけですから、有意な相関が示さ >れたからといって、その変数だけが全てであるというような結論を出すことはできま >せん。 ためで,上記の4)に相当すると思います. 逆に言うと,さまざまな相互作用が考えられる現象で相関係数が高すぎる場合には, このデータ本当かしら?と疑ってみる姿勢も必要と考えますが,いかがでしょうか? **************************************************************** 8 月 24 日 (月)〜 28 日 (金)まで大学のネットワークが停止します. メールの送受信ができませんので宜しくお願い致します. **************************************************************** -------------------- 竹内一夫 愛知学院大学歯学部 歯科補綴学第二講座 --------------------
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