鈴木@日経リサーチ です 我ながら青臭いことをお聞きします.心理学は,表現されたものと受容された ものとの関係について,どこまで到達しているのでしょうか?. 表現(言葉・絵・音etc)は,日常の表現,産業の表現,法律の表現,学問の 表現,文学の表現とさまざまな水準があると思います.情報伝達のレベルから 情緒伝達のレベルまで,伝達は具体的なものから抽象的なものへ,個別的な事 柄から総合的な事柄へ,叙事的な伝達から叙情的な伝達,象徴的な伝達へと高 度化するような性質があるように思います. 心理学は印象測定とか条件反射とかやるようですが,そういう単純なところか ら始まって,心理学の現在の水準はどこまで到達し,どんな雑誌に成果は発表 されているのでしょうか?. 個別的な表現問題は批評家的に語ることはできるような気がします.一般的・ 定量的に表現を解体することは,アカデミズムにおいては,どこまで進んでい るのでしょうか. 文学の表現で,文体の計量分析のようなことがあるようですが,政治の計量分 析みたいに,なんだか本質的に重要な中心を手からこぼしてしまうような素人 感想を持ってしまいます.私は漱石の『文学論』というのはなかなか凄いので はないかと思いますが,文学研究は完結しないまま小説など書き始めてしまっ たのが残念? #雨の日の青き独白と聞き流してください・・・ ----------------------------------------------------------------------- Tokuhisa SUZUKI NIKKEI RESEARCH INC. Statistical Analysis Division ParkSide1Bldg. 2-2-7,Kanda Tsukasa-cho,Chiyoda-ku,Tokyo 101-0048, Japan TEL: +81-3-5296-5101, FAX: +81-3-5296-5100. e-mail: stok (at) nikkei-r.co.jp Home(TEL&FAX): +81-3-5261-7077. e-mail: stok (at) nkrstat.dp.u-netsurf.or.jp -----------------------------------------------------------------------
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