堀@香川大学経済学部です。 鈴木督久さん wrote ; >心理学は印象測定とか条件反射とかやるようですが,そういう単純なところか >ら始まって,心理学の現在の水準はどこまで到達し,どんな雑誌に成果は発表 >されているのでしょうか?. 最近ご無沙汰なので無責任発言になりますが、 日本では一番多いのは「読書科学」でしょうね。「教育心理学研究」「心理学研究」などにも発表 されてます。「認知科学」にもあったかな? 英語圏ではいろんなところにでているでしょ。「読書科学」と関係しているReading Research Quarterly だったか、Readingの専門誌があります。 http://www.wiso.uni-augsburg.de/sozio/hartmann/psycho/journals.html ではひっかからないな。他にも Reading がありますね。 あとは、Cognitive Psychology, Cognitive Science, Journal of Memory & Languageなど認知関 係には発表されます。昔 Poetic(s?)という雑誌にいい特集号があったりして。 >個別的な表現問題は批評家的に語ることはできるような気がします.一般的・ >定量的に表現を解体することは,アカデミズムにおいては,どこまで進んでい >るのでしょうか. Expository 系は20年前でも結構やってましたね。いくつか流派がありましたが、今はどうなっ ているのやら。 >文学の表現で,文体の計量分析のようなことがあるようですが, そういえば「計量国語学」という雑誌がありましたが、あれはどうなっているのかな? 洋書と日本の代表的雑誌は PsycLit というCD−ROMを引けばいいです。 >感想を持ってしまいます.私は漱石の『文学論』というのはなかなか凄いので >はないかと思いますが,文学研究は完結しないまま小説など書き始めてしまっ >たのが残念? 筒井康隆も『文学部唯野教授』でいっているように批評は文学でやるものです。 ユーモアの研究とか落語のオチの研究とか比喩の研究なども関係します。日本でもその方面の研究 者がいます。 ---- 堀 啓造(香川大学経済学部)e-mail: hori (at) ec.kagawa-u.ac.jp home page http://fourier.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/ 電話番号 1998/4/1 から変更 087-832-1894(直通) fax 087-832-1820(事務室) 〒760-8523(これで香川大学経済学部)
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